Answer:
■ここでは、WindowsXP上で、Gaiji Builder付属の素材用ダイナフォントを使用して外字を作成する方法をご案内します。
■作成例
1.[スタート]ボタン→[すべてのプログラム(P)]→[DynaComware]フォルダ内→[DynaFont Gaiji Builder]フォルダ内→[DynaFont Gaiji Builder]をクリックして、Gaiji Builderを起動します。起動すると下記の画面が表示されます。

2.外字を作成するコードをクリックして選択します。(ここでは、例としてF040を選択します。)

3.次に上記画面の「編集」-「グリフ登録」-「グリフエディタから」を選択し、グリフエディタを起動します。
※または、選択したコードをダブルクリックして、グリフエディタを起動する事もできます。


4.次に外字を作成する為、作成用の素材をグリフエディタ上にインポートします。(ここでは例として、Gaiji Builder付属の素材用30書体からインポートします。)
グリフエディタの「ファイル」-「インポート」-「ダイナフォント」を選択します。

5.DynaFont Importerが表示されます。(この画面はインストール後の初回起動時のみ表示されます。)

6.DynaFont Importerの「ファイル」-「開く」をクリックします。

7.Select DynaFont file画面が表示されます。ここでは素材として使用したい書体を選択し、[開く(O)]を選択します。(ここでは例としてDF中楷書体.ttcを選択しています。)

8.DynaFont Importer画面に下記の様に表示されます。[ジャンプ]の部分に素材として使用したい文字を1文字入力します。(ここでは例として、[ジャンプ]に「鴎」の文字を入力しています。)

9.[ジャンプ]に文字を入力後、Enterキーを押すか、または[▼]マークを押すと、目的の文字がDynaFont Importer内に表示されます。目的の文字(ここでは「鴎」)をダブルクリックするか、または1回クリックして[ファイル]から[インポート]をクリックします。

10.その後下記の画面が出てきますので、[現在アクティブなウィンドウ(A)]を選択して下さい。

11.目的の文字がグリフエディタ上に表示されます。グリフエディタ上でこの文字を外字へ加工します。

12.必要の無い辺を削除します。下記画面では、「鴎」の左側の「メ」の部分を削除します。まずは、「メ」の部分の「ノ」をクリックすると以下のように「ノ」が四角い枠で囲まれます。その後、キーボードのDeleteキーを押すと、「ノ」の部分を削除できます。

13.「ノ」の部分が削除されたので、次は残りの辺をクリックし、また四角い枠で囲まれた状態にし、キーボードのDeleteキーを押します。

14.これで「鴎」の左側の「メ」の部分が完全に削除されました。

15.次の素材となる「品」の部品を新しいグリフエディタへ持ってきます。
[ファイル]から[インポート]-[ダイナフォント]をクリックします。

16.また、DynaFont Importer画面が表示されます。[ジャンプ]の部分に素材として使用したい文字を1文字入力します。(ここでは例として、[ジャンプ]に「嘔」の文字を入力しています。)

17.[ジャンプ]に「嘔」の文字を入力後、Enterキーを押すか、または[▼]マークを押すと、目的の文字である「嘔」が、DynaFont Importer内に表示されます。表示された「嘔」をダブルクリックします。

18.[インポート先を選択します]の画面がでますので、ここでは[新しいウィンドウ]をクリックします。

19.新しいグリフエディタ画面に「嘔」の文字が表示されます。
「嘔」の文字の中で使用するのは、右側の「品」だけですので、必要の無い部分を削除します。削除方法は、必要の無い部分をクリックし、キーボードのDeleteキーを押し削除します。

20.必要の無い部分を削除し、「品」だけが残りました。このままでは少し大きいので、「鴎」の文字とのバランスを考え、縮小させます。縮小方法は、[編集]-[全て選択]をクリックします。すると下記の画面に様に[品]が四角い枠で囲まれます。

21.「品」を囲む四角い枠をマウスで、動かすと大きさを変える事ができます。適度な大きさまで縮小した「品」を、14番で作った「鴎」の画面にコピーして貼り付けます。コピー方法は、[編集]から[コピー]をクリックします。

【ワンポイントアドバイス】
グリフエディタ画面の[ウィンドウ(W)]メニューから、[並べて表示(T)]を選ぶと、下記の様に2つのグリフエディタを左右に並べて表示させることもできます。この方法であれば、「鴎」とのバランスを比べながら、「品」を縮小することが出来ます。

22.14番で作成した「鴎」の画面を表示させ、[編集]から[貼り付け]をクリックすると、「品」が白抜き文字で表示されます。(この段階では、「品」は完全に貼り付けされた事にはなっていません。マウスを動かす事で、「品」の位置を動かす事が出来ます。)

23.マウスを動かしながら、「品」を「鴎」の右側の「匚」に対して適当な位置にあわせ、その位置で左クリックすると、「品」が貼り付けされます。これで外字が完成しました。

24.次に、この外字を保存します。[ファイル]から[上書き保存]をクリックします。その後、グリフエディタ画面を閉じます。

25.上書き保存により、作成した外字が2のDynaFont Gaiji Builderのコード表で選択したF040のコードに登録されます。

作成方法は以上です。さらに、この外字をWordなどのアプリケーションで使用できるようにする為には、フォントファイルとして保存します。保存方法は、Gaiji Builderユーザーズマニュアル (PDFファイル:10.6MB)をご参照下さい。