Q:ダイナフォントで文字入力すると、文字が薄くぼやけた様に、かすれた様に表示されます。小さい文字が判別できません。OS付属のMS書体ではきれいに表示されています。(アウトラインフォントの仕様について)

Answer:

これはフォントの仕様です。

フォントにも様々な種類がございますが、弊社フォントは「アウトラインフォント」と呼ばれる種類のフォントになります。

アウトラインフォントは、それ以前からあるビットマップフォントに比べると、文字の輪郭(アウトライン)を綺麗に表示する事ができ、データ量が軽く、手間もかかりません。

しかしアウトラインフォントの弱点は、8pt、9ptといったごく小さなフォントサイズになると、文字の形をデザイン通りに画面表示する事がほぼ不可能な事です。ディスプレイの場合小さな点の配列(ピクセルパターン)に文字の輪郭(アウトライン)を表示させますが、文字サイズが小さくなるほど、少ない点の配列(ピクセルパターン)で表示しなければならない為、文字の輪郭がつぶれます。モニタや各アプリケーションによっては若干表示は異なりますが、文字が薄くぼやけたり、かすれた様に表示されます。

アウトラインフォント拡大イメージ
弊社DF平成明朝体W7(アウトラインフォント)を使用、
12ポイントで入力した「漢字」を拡大したイメージです。

OS付属のMS系書体も弊社と同じアウトラインフォントですが、OS付属という汎用性からか、表示サイズに併せて解像度の異なるビットマップデータ(ビットマップイメージと呼ぶ事もあります。)を何種類も持っています。この為、小さい文字サイズでも画面上で比較的判読が可能です。

ビットマップデータ拡大イメージ
MS明朝を使用、12ポイントで入力した「漢字」を拡大したイメージです。
弊社と同じアウトラインフォントですが、12ポイント用ビットマップデータ
を持っているためビットマップで表示されています。

しかし、通常、弊社フォントも含め、一般的にアウトラインフォントは、表示用のビットマップデータを持っていません。この為に起こる現象です。

下記の図は、Windows XP付属のMS書体と、HG書体、弊社DF書体との比較図です。

※上記は実際の表示サイズ(100%)です。わかりやすい様に200%まで拡大した図は、こちらです。

上記図で、8ポイントから12ポイントまでのMS明朝と比べ、弊社DF書体もHG書体もぼやけて表示されているのがご確認頂けますでしょうか?

8ポイントから12ポイントまでのMS書体は、フォントファイルに格納された表示用ビットマップデータの各サイズで表示しています。
この為、小さいサイズでもかすれたり、ぼやけたりせずにきれいに表示されます。これはMS書体特有の仕様です。

以上により、各アプリケーションによっても若干異なりますが、ある程度小さい文字サイズの場合は、かすれた様に表示される場合がありますが、これはフォントの仕様になりますので、ご了承頂きますようお願い致します。