Q:ATMフォントとTrueTypeフォントの違いを教えて下さい。

Answer:

TrueTypeフォントは漢字Talk 7以降のMacintosh OSが標準でサポートするアウトラインフォント方式なのに対し、ATMフォントはOSとフォントの間にAdobe社のATM(Adobe Type Manager)を追加して実現するアウトラインフォント方式です。基本的にどちらも画面上の表示とプリンタでの印字を、なめらかなアウトラインで行うという意味で方式の違う同種の技術とお考えください。

■具体的になにが違うのか?
1.TrueTypeフォントはシステムがサポートしている方式なので漢字Talkの他に拡張を必要としない。
2.ATMフォントを使うためには、Adobe Type Manager 日本語版(Ver.3.8以上)が必要。(Mac OS 9では、必ずバージョン4.5.2以降を使用してください。)
3.文字セットが違う。TrueTypeフォントにはあって、ATMフォントにはない記号類といった記号類があります。

■文字セットはなぜ違うのか?
漢字Talk 7の登場と同時にTrueTypeが標準書体としてシステムにバンドルされるようになりました。これに伴い、漢字Talkの文字セットに変更が加えられました。ATMは漢字Talk 7が登場する以前からある方式ですので、漢字Talk 7より前の文字セットに準拠しています。TrueTypeは漢字Talk 7以降の文字セットに準拠しているため、文字セットにおいて両者の間に完全な互換性はありません。

■TrueTypeフォントは高解像度出力できない?
DynaFontの「PS-Printer版」は「ATM版」、「TrueType版」両方の出力が可能です。従って文字セットを除けば条件は全く同じです。(OCF版のPSフォントのみ対応。)

注)ATM日本語版が3.9にバージョンアップしたのに伴いATMの新しい方式「CIDフォント」が登場しましたが、本製品は「CIDフォント」ではありません。「CIDフォント」では漢字Talk7の文字セットもサポートするようになりましたが、本製品は従来のATMフォントが採用してきた漢字Talk 6の文字セットに準拠しています。