東西文化の儀式的な感覚と歴史的な要素を融合した書体です。青銅器に刻まれた金文と西洋のカリグラフィー(花文字)を融合させることで東洋文字を主体としながらも、文化的な要素も取り入れた革新的な書体が誕生しました。
DF 金文体
金花体
青銅器に刻まれた金文と同様に
縦長の字形を採用
文字のメインの骨格部分を縮小し装飾部分を広げる面積を確保するなど枠にとらわれずデザインすることで、漢字デザインの可能性を広げました。
重なり合うストロークで、人と人の心のつながり、祝福する気持ちが絶えず続くことを表現しました。
一部ストロークがハートマークになる、愛のメッセージを込められるデザインを採用しています。
特定の単語に文字を打つだけで連結する連綿体や、文字を装飾できる機能により、感動的なシーンをより一層美しく演出できます。
フォントデザイナー。高校時代にHP(Hewlett-Packard Company)でフォント制作のアルバイトを経験。1990年に実践大学応用美術学科ビジュアルデザイン部を卒業し、「敦煌書局」「洪健全文化」など台湾の出版社でエディトリアルデザインを担当。表紙のタイトルデザインから組版、チラシ向けの手書き風書体の作成等に携わったことをきっかけにフォントに興味を持つ。ダイナコムウェア株式会社入社後、金文体や甲金文体、流隷体、ロマン鳳などの書体をデザイン。2018年に甲金文体で「グッドデザイン賞」、2019年には世界的に最も権威あるデザイン賞の1つ「iFデザイン賞(iF Design Award)」を受賞。