連載コラム
2014年12月19日

ぬらくら 第49回 私設美術館

北総線の新鎌ヶ谷から印旛日医大前までの区間に平行して国道464号線が走っています。
その464号線よりも一段低く走る北総線に並んでバイパスが開通しました。片側二車線ですが未だ未だ走る車の数は少なく、この区間に入ると有料道路を 走っている錯覚に陥ります。
最終的には成田まで延長されるようです。

印旛日医大前でバイパスを出ると一般道にぶつかるので右折、松虫姫公園前を 右手に見ながら新しい家が並んでいる大きな分譲住宅街の間を抜けて行きます。この道も走る車が殆どありません。三つ目の信号が印旛日医大前で分かれたもう一本の464号線にぶつかる交差点なのでここを左折します。

あとは道なりに大きく曲がりくねり、上下するカーブに載せてバイクを走らせます。

464号線は瀬戸交差点で左に折れて往くので、ここで左折せずに直進、県道65号線に入ります。

瀬戸交差点から5分ほど走ると前方に緑色の鉄橋が見えてきます。 印旛沼干拓事業で北と南に分かれた印旗沼を結ぶ印旛捷水路に架かっている山田橋です。

山田橋を渡ると直ぐに信号ありますが、この信号を左折する車は滅多にありません。その信号を左折すると道は緩い下りになります。

左側の深い竹藪と右手の崖の間を下って頭の上を横切る赤い橋の下をくぐると、左下に印旛捷水路が見えてきます。印旛症水路に沿って道なりに往くと右手の崖が途切れて水田が広がります。この道の先はT字路で左側が印旛捷水路を渡る案能橋なので迷わずに渡ります。

北総線の高架橋に並んで印旛日医大前から伸びてくる工事中の464号線の高架下をくぐり、右折して印旛捷水路の左岸路に入ります。捷水路に沿って数分も走ると左手にノッペリした白く四角い建物が見えてきます。壁には黄色い下地に “METAL ART MUSEUM HIKARINOTANI” と描かれているのが見えると思います。

周囲は一面の田圃、今日の目的地です。

ここは千葉県印旛郡出身の二人の鋳金作家、香取秀真(かとりほつま)と 津田信夫(つだしのぶ)の作品を多数収蔵している私設美術館です。

二人の作品を展示している常設展示室の他に、屋内と屋外に展示スペースがあり、 月に一度ほどの頻度で変わる館の企画による彫刻展も開催されています。床も天井も周囲の壁も白く塗られた二階の屋内展示スペースに立っていると、 降り注ぐ柔らかい自然光に包まれて浮遊しているような感じになります。

屋外展示スペースは一面クローバーに覆われ、その半周を高さ2mの土手が囲います。夏は宮城野萩で、冬は水仙の花で覆われる土手に向かって立つと広大な空と緑に包まれます。

この美術館に通い始めて10年近く経っているのでしょうか、沢山の彫刻作家とその作品に出会いました。オーナーの北詰栄男館主からは折に触れて金属彫刻の技法について近しく教えて頂きました。
そんな館主がいるメタル・アート・ミュージアムが今年一杯で休館すると、先月、館主から聞かされました。

開館は1995年10月と言うことですから今年で19年経ちました。 もっともっと館主のお話を伺いたかったし、若い彫刻作家達の作品に出会いたかったです。

北詰栄男館主の健康上の理由とあっては休館もやむを得ませんが、とても残念です。 もっと沢山の人にこの美術館を知って欲しかったです。

一日も早く館主が健康を取り戻され、メタル・アート・ミュージアム・光の谷が 再開されることをお祈りしています。

◆メタル・アート・ミュージアム・光の谷
https://www.jade.dti.ne.jp/~mam/

タイトルの「ぬらくら」ですが、「ぬらりくらり」続けていこうと思いつけました。
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  著者 Information

著者
ダイナコムウェア コンサルタント
mk88氏

PROFILE●1942年東京都生まれ。
1966年桑沢デザイン研究所ビジュアルデザイン科卒。
設備機器メーカー、新聞社、広告会社を経て、
総合印刷会社にてDTP黎明期の多言語処理・印刷ワークフローの構築に参加。
1998年よりダイナコムウェア株式会社に勤務。
Web印刷サービス・デジタルドキュメント管理ツール・電子書籍用フォント開発・
フォントライセンスの営業・中国文字コード規格GB18030の国内普及窓口等を歴任。
現在はコンサルタントとして辣腕を振るう。
Blog:mk88の独り言