DFK-RaMuDaStory
ダイナフォント2024年4月新書体
キュートでポップなコトブキヤの人気アバター製品「プレタコンポジッタ 02 RaMuDa」をカラーフォントとして使用できる、ダイナフォントの新たな試みとなる「DFK-RaMuDa」がダイナフォント2024年春の新書体として4月17日にリリースとなります。
ダイナコムウェアにとってもチャレンジ的なフォントであるため使い道は未知数ですが、可能性も無限大です。
そこで今回、コラボアバター「RaMuDa ダイナフォントモデル」およびカラーフォント「DFK-RaMuDa」をデザインしたダイナコムウェア株式会社 第5営業部 プロモーション担当・松井大貴にインタビューを実施しました。
「RaMuDa ダイナフォントモデル」は株式会社壽屋による人気アバター製品「プレタコンポジッタ 02 RaMuDa」にオリジナルデザインを施したダイナコムウェアとのコラボアバターです。2023年11月に実施した「コトブキヤ×ダイナコムウェア ダブルフォロー&リポストキャンペーン」でお披露目しました。「RaMuDa ダイナフォントモデル」は「DynaSmat V」を中心にDynaSmartシリーズ各製品のメインカラーやバラエティ豊かなダイナフォントを使用してデザインしています。この先も新たなキャンペーンなどを通じて「RaMuDa ダイナフォントモデル」をプレゼントする機会もあると思いますので、「DFK-RaMuDa」をきっかけに「RaMuDa ダイナフォントモデル」に興味を持っていただいた方は是非、今後の展開など楽しみにお待ちください。
寿屋様には「RaMuDa ダイナフォントモデル」の前にもアバター製品「サバンナストリート レイシャークコーデ メッセンジャー」に「DynaSmart V」を採用していただいたり、ダイナコムウェアとのSNS共同キャンペーン企画の実施などで連携してきました。連携の中で感じてきた寿屋様による細かい部分まで工夫されたアバターの魅力を、フォントメーカーとしてお伝えすることはできないか考えていた時、ダイナコムウェア台湾が実施した「華康浪狗狗體(RunGoGo)」を見て、カラーフォントの技術を応用することを思いつきました。
「サバンナストリート レイシャークコーデ メッセンジャー」を紹介した記事はこちら
「プレタコンポジッタ02RaMuDa」をデザインされた寺田てら先生の作風に合う書体について検討している時期に、ちょうど寺田てら先生の個展 "Chroma" が開催されていて会場へ見学に行きました。そこでRaMuDaをはじめ先生の世界観や可愛らしいキャラクター達の感情豊かな表現を見て、「京劇体」のコンセプトやデザインにとても近いものを感じて『これしかない!』と思いました。
「京劇体W7」の詳細はこちら
アルファベット大文字小文字、数字、記号のデザインに馴染むポーズを作るのに大変苦労しました。またフォントとして整えるためにはキャラクタの位置を調整しないとバランスが悪くなるということがありました。その為、全体的な作り直しを何度か行いつつ、フォントとして成立する位置とキャラクタの魅力をしっかりと伝えることができるポーズや表情を目指していきました。文字は全て異なるポーズをしていますので楽しんで使ってもらえたら嬉しいです。実現にあたっては、この取り組みに関して相談に乗っていただいた壽屋の飯嶋様はもちろんのこと、フォントデータ化にあたってご尽力いただいた書体設計部の中村さんをはじめ、多くの方のご協力を頂きました。本当にありがとうございます。
一全ての文字に異なるポーズを採用していることにフォントメーカーとして意地というか、確かなこだわりが感じられます。その中で一番のお気に入りの文字と特に苦労した文字を教えていただけますか。
いちばんのお気に入りは数字の「8」です。縁起の良い数字ということもあり、笑顔で数字に座っている様子で構成しました。また、特に苦労した文字は大文字の「P」です。重ね方次第では「R」や「B」や「F」にも見えてしまうので、「P」らしさを失わなようにポーズを考えるのがとても大変でした。「RaMuDa」は「京劇体」を使って遊んでいます。例えば小文字の「s」はスキーでターンを描いて滑っているイメージで組み合わせました。この文字ではこう遊んで欲しいと思いながら全てポーズを決めているのでその部分にもぜひ注目してください。
一ちなみに松井さんはダイナフォントの「LINEフォント絵文字」の制作も担当されていますが、その経験が活かされた部分などもありましたか?
もちろん生かされる部分がありました。配置する上でどの位置に文字を置き、どのくらいのサイズのRaMuDaを配置するのかについては、「LINEフォント絵文字」で培った経験が基礎になっています。「RaMuDa」の持つ魅力をどうやったらフォントで表現することができるのかについては「LINEフォント絵文字」でいつも考えている『この絵文字をどんな時に使いたいか』と通じるものがありました。またカラーフォントの制作で使用したAdobe Illustratorは「LINEフォント絵文字」の制作でも使用しているものでしたので、スクリプトを応用するなどして効率的に試作を繰り返すことができました。
「DFK-RaMuDa」は、一般的な無機質な黒一色のフォントとは異なる印象を持っています。フォントに色合いが施されており、文字から楽しさや活力が感じられるのが特長です。さらに、それぞれの文字にユニークなポーズや表情の変化のある「RaMuDa」が加えられており、全体として愉快な雰囲気を醸し出しています。通常のフォント制作では、様々な用途に対応できるよう汎用性の高いデザインを心がけますが、「DFK-RaMuDa」は "楽しさ" や "活発さ" を感じられる、個性的な一品となっていると思います。実際に文字を打ち込んでみると、フォントから放たれる独特の雰囲気を体感できるはずです。どのような場面で使われるのかまだ想像できませんが、実際に使われている場面に出会うのを書体デザイナーとして楽しみに思います。
一中村さん、ありがとうございました。自分もどのように使われるのかとても興味があります。それでは再び松井さんに質問します。松井さん自身が考えている「DFK-RaMuDa」の活用方法を教えていただけますか。
フレーズや数字など、文字でワクワクしてもらいたい時に是非使ってみてください。また、「!」や「?」などは和文の後ろにつけるだけでも相手により感情が乗った言葉を伝えることができるのではないでしょうか。
一最後の質問になりますが、改めて制作者である松井さんが考える「DFK-RaMuDa」の魅力を教えていただけますか。
苦労した点にも挙げましたが、全て違うポーズや表情であることを是非楽しんで欲しいです。大文字と数字は文字の形をベースにポーズをとっています。小文字は大文字に比べて小さくデザインし、文字の形で遊んでいる姿をイメージしました。「!」「?」に関してはそれぞれ驚いている表情、疑問に思っている表情にしました。アバターを扱うことができない方にもフォントを通じてアバターの魅力を感じて欲しいです。そして是非「プレタコンポジッタ02RaMuDa」も使ってみてください!
ー松井さん、本日はありがとうございました。「DFK-RaMuDa」は2024年4月17日の「DynaSmart V春アップグレード」にてDynaSmart V」「DynaSmart 教育機関向けプラン」「DynaSmart 学生版」をご契約いただいているお客様に向けて提供しています。ぜひ、様々な場面でご活用ください。
カラーフォントとはOpenType-SVGフォントとも呼ばれるフォントフォーマットのことで、複数のカラーやグラデーションを表示できる特徴があります。
「DFK-RaMuDa」では使用文字に「京劇体」をベースに「RaMuDa ダイナフォントモデル」を組み合わせることで表情豊かでキュートでポップに仕上げています。
「DFK-RaMuDa」はASCII文字セットを揃えたOpenTypeカラーフォントとして、英語アルファベット大文字小文字それぞれ26文字に加え、0~9の数字、!と?の記号があります。
・コトブキヤ×DynaFont「RaMuDa ダイナフォントモデル」のカラーフォントを「DynaSmart V」に4月17日から提供
・「DFK-RaMuDa」フォントシミュレーションはこちら
1986年生まれ。横浜市出身。視聴覚資料のデジタルアーカイブを行う映像制作会社を経て、ダイナコムウェアに入社。ダイナコムウェアでは第五営業部として展示会やキャンペーン、動画制作、LINE絵文字、セミナー配信、写真撮影などを通じて製品プロモーションを担当している。カラーフォント「DFK-RaMuDa」のデザインを手掛ける。
写真は沖縄県南城市久高島での一枚。
1996年生まれ。群馬県出身。大学在学中にフォント作りに興味を持ち始め、大学院ではタイポグラフィを専攻する。
大学院卒業後、ダイナコムウェアに書体デザイナーとして入社。
ダイナコムウェアの書体デザイナーとして主にデザイン書体の「かな」を担当しており、「龍門石碑体A」を手掛ける。
「DynaSmart V」は国内外のアワードを受賞した優れたデザインのフォントや多言語フォントを含むダイナフォント全書体を収録し、印刷物、Webデザイン、デジタルコンテンツ、映像・動画、ゲームといった幅広いコンテンツにダイナフォントを許諾対応した、安心の年間ライセンスです。
・ダイナフォント年間ライセンス「DynaSmart V」詳細はこちら
・DynaFont採用事例一覧はこちら
東京都立川市で玩具店として1953年1月に設立。時代と共にプラモデル・フィギュア・キャラクターグッズなどを取り扱うホビーメーカーへ姿を変え、2017年東京証券取引所JASDAQ市場(現:東証スタンダード市場)へ上場。2023年に創立70周年を迎えた。
人気アニメ/ゲーム/映画キャラクター等のホビー関連品についてコンテンツ保有者からの使用許諾に係るライセンスを取得し、製品の企画立案、開発、デザイン業務、製造管理、販売、アフターサービスまでを一貫して行っており、近年は、積極的な海外展開でコトブキヤブランドのファンを世界中で獲得。自社IP(キャラクターなどの知的財産権)の創出にも注力し、さまざまな企業とアライアンスを組みながら活動の幅を広げている。
さらに、プラモデルやフィギュアで培った3D造形技術を活用し事業領域の拡大を目指している。
【会社概要】
会社名:株式会社壽屋(KOTOBUKIYA CO., LTD.)
所在地:〒190-8542 東京都立川市緑町4-5 壽屋ビル
代表者:清水 一行
設立:1953年1月7日
URL:https://company.kotobukiya.co.jp/
事業内容:キャラクターグッズ、ホビー商材の企画、開発、製造、販売、OEM等