ダイナフォントストーリー

カテゴリー:ダイナフォントストーリー
2023/09/06

女子美術大学×ダイナコムウェア 産学連携インタビュー

女子美術大学×ダイナフォント 産学連携コラボデザイン

女子美術大学×ダイナコムウェア 産学連携インタビュー
 
 
女子美術大学には学内外からデザインの仕事を受注して女子美に通う学生がデザイン実務を経験できる学内のデザイン事務所「学生デザインルーム」が存在します。
今回、ダイナコムウェア株式会社は自社のダイナフォント30周年という節目を記念した「ダイナフォント30周年記念クリアファイルバッグ」のデザインを「学生デザインルーム」に依頼しました。
フリーランスのアートディレクター・グラフィックデザイナーとして活動しながらも、女子美術大学 デザイン科の非常勤講師を務めつつ、「学生デザインルーム」の責任者も担当される斉藤いづみ先生に、「学生デザインルーム」およびダイナコムウェアとの産学連携についてお話を伺いました。

 
―この度はダイナコムウェアと産学連携していただき、誠にありがとうございました。まずは「学生デザインルーム」の取り組みについて教えていただけますか。
「学生デザインルーム」は女子美術大学にあるデザイン事務所という立ち位置で活動しています。サークル活動や部活動とは違い、事務所となりますので、活動内容はあくまで仕事であること、将来的にプロのデザイナーになりたい学生達が所属しているチームになります。「ダイナフォント30周年記念クリアファイルバッグ」のデザインを手掛けた松井あやさん(公募時・短期大学2年生)も「学生デザインルーム」に所属していました。メンバーは公募制で、半年に一度くらいの割合で女子美術大学および短期大学に通う学生全員を対象に募集しています。普段の課題をやりながら、更にデザインの勉強がしたいというモチベーションの高い学生が所属するチームとなります。

―その「学生デザインルーム」の責任者として斉藤先生に白羽の矢が立ったのですね! とても素晴らしい取り組みで所属したい学生もたくさんいると思いますが、メンバーになるためには試験などはあるのでしょうか。
試験はありませんが、IllustratorやPhotoshopを最低限使えないと作業できないので、ソフトの使用についての確認とポートフォリオを見せてもらうため、面談をしています。お仕事となりますので実際にお客様と対面してお話する機会もあり、コミュニケーション能力も求められますので、そういった素養などの確認を含めての面談となります。また、一度所属すれば、卒業までチームに所属して仕事をしてもらっています。

―それでは実際の流れとして「学生デザインルーム」にはどのようにお仕事が受注されてくるのでしょうか。
女子美術大学の「学生デザインルーム」という活動をお知りになった行政や企業の方々から大学に連絡が行き、「学生デザインルーム」に繋いでもらっています。そこで仕事の内容を確認してから私の方で、できるかできないかの判断をします。できると判断した場合、その仕事に向いていてモチベーション高く挑んでくれそうなメンバーに声をかけていきます。引き受けてくれた数名の学生には各自デザインを起こしてもらい、コンペ形式でご提案させていただき、採用してもらっています。

―なるほど。まさにデザイン事務所の取り組みですね。ちなみにメンバーは何名ほど所属されておられるのでしょうか。
2023年6月現在ですが、55名の学生が所属しています。杉並キャンパスと相模原キャンパスで大体、半々くらいの割合となります。また、「学生デザインルーム」に所属していて大学院に進んだ後も「学生デザインルーム」で引き続きデザインを勉強したいという院生も所属しています。

 
女子美術大学杉並キャンパス正門写真は杉並キャンパス正門
 
女子美術大学相模原キャンパス正門写真は相模原キャンパス正門
 
―いわば55名のデザイナーをお一人でディレクションされているとは……、お話を聞いていてとても頭が下がります。「学生デザインルーム」で指導されるにあたり、意識されていることを教えていただけますか。
イラストが得意な学生にはイラストのお仕事、グラフィックが得意な学生にはグラフィックのお仕事といった、学生のそれぞれの持ち味や強みを活かせるようなお仕事を振り分けていくことを意識して活動しています。依頼されるお仕事もポスターやグッズ、ロゴ、Webサイトなど多岐に渡りますので、メンバーのポートフォリオや面談で話した雰囲気から、それぞれがやりたいモノをお仕事として経験してもらえれば、という思いです。




女子美「学生デザインルーム」産学連携デザイン 一例
女子美「学生デザインルーム」産学連携デザイン 一例女子美「学生デザインルーム」がこれまで手掛けた産学連携デザインの一部を撮影。企業案件以外にも地域に根ざした行政デザインなど、幅広い仕事ぶりが垣間見えた

―学生の立場としても自分の得意とする分野や、やってみたい分野でお仕事ができるのも嬉しいですよね。「学生デザインルーム」の産学連携デザインの一部を撮影させていただきましたが「学生デザインルーム」の案件の多用さが感じられ、これまでの軌跡も感じられる内容で圧巻でした! また手掛けられた方はそれぞれ違うと思いますが、こうして並べてみると、どのデザインも共通して爽やかや可愛らしさにあふれており、そうしたテイストが「学生デザインルーム」のデザインの特徴かなと思いました。では今回、ダイナコムウェアとの産学連携いただいた経緯を教えていただけますでしょうか。
「学生デザインルーム」は大学の中で「キャリア支援センター」に所属しています。4年間なり2年間の学生生活の中で、後半始まる就職活動を後押しする組織が「キャリア支援センター」となります。「キャリア支援センター」の取り組みとしては、就職活動の際の面接練習やポートフォリオのチェック、OGの就職先情報の公開などがあります。今回、ダイナコムウェア様とお仕事するきっかけとなったのは、ダイナコムウェア様が出展されていた展示会『産業交流展』で当学「キャリア支援センター」の職員が名刺交換させていただいた縁をきっかけとして「学生デザインルーム」に繋いでいただきました。実際にダイナコムウェア様からご依頼いただいた時は、『フォントベンダーさんとお仕事できるなんて!』という私自身の高揚感と、学生にとってとても良い勉強の場になると確信して、お引き受けしました。

―そんな風に言っていただき、とても光栄です。それでは最後になりますが、実際にダイナコムウェアと産学連携いただいた感想を教えていただけますでしょうか。
学生にとってもこの上ない条件をいただけました。出来上がったモノだけ見れば、デザインさせてもらったという結果だけになりますが、そのプロセスにおいて、『ダイナフォントをご自由にお使いください』という条件や『ダイナフォント30周年というテーマで自由にデザインしてください』といった依頼内容をご提示いただき、社会貢献という意味合いも含め、とてもクリエイティブな環境だったと思います。今回、デザインを手掛けた松井さんのコンセプト文にもありますが、クリアファイルバッグを持っている人を見た来場客の方がノベルティ欲しさにブースに訪れてくれるような『グッズとしてのかわいさ』を意識したデザインの「ダイナフォント30周年記念クリアファイルバッグ」のお披露目、私自身もとても楽しみにしています。

 
コンテンツ東京2023「広告クリエイティブ・マーケティングEXPOダイナコムウェアブース01コンテンツ東京2023「広告クリエイティブ・マーケティングEXPO」で「ダイナフォント30周年記念クリアファイルバッグ」は初配布となった
 
コンテンツ東京2023「広告クリエイティブ・マーケティングEXPOダイナコムウェアブース02「ダイナフォント30周年記念クリアファイルバッグ」は多くの来場者さまに好評を博し、次回以降のダイナコムウェアの展示会でも配布している
 
お話を伺い、「学生デザインルーム」の取り組みの素晴らしさを強く感じました。今後も「学生デザインルーム」のご活躍に期待しています。本日は貴重なお話をお聞かせいただき、誠にありがとうございました。
 
斉藤 いづみ
Profile●女子美術大学 芸術学部デザイン・工芸学科 ビジュアルデザイン/プロダクトデザイン専攻 非常勤講師
女子美術大学芸術学部デザイン科 卒業後、株式会社ビーンズ在籍(代表:井上嗣也)入社。1997年からフリーランスのアートディレクター・グラフィックデザイナーとして活動。2005年から女子美術大学で非常勤講師を務める。
URL:https://www.rhymeinc.com/

【女子美術大学】学生デザインルーム 活動紹介について】
https://www.youtube.com/watch?v=rFoqA-lm1qU

〇女子美術大学×ダイナフォント 産学連携に関連したダイナフォントストーリー一覧

今回の女子美の学生デザインルームのインタビュー記事とともに同時公開した、『「ダイナフォント30周年記念クリアファイルバッグ」デザイナーインタビュー』や【ダイナフォント30周年記念クリアファイルバッグ】で実際にデザインに使用した書体などを掘り下げた先行記事「ダイナフォント30周年記念クリアファイルバッグ」も公開しています。ぜひあわせましてお読みいただけますと幸いです。
 

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学校法人女子美術大学
杉並キャンパス所在地:〒166-8538 東京都杉並区和田1-49-8
相模原キャンパス所在地:〒252-8538 神奈川県相模原市南区麻溝台1900
URL:https://www.joshibi.ac.jp/
「芸術による女性の自立」「女性の社会的地位の向上」「専門の技術家・美術教師の養成」を掲げ、美術・デザイン界のみならず、社会の様々な分野で活躍している卒業生を多数輩出し続けています。

 

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