株式会社アスカネット
外字ソリューション導入事例インタビュー
©2023 Asukanet Co., Ltd.
今回、株式会社アスカネット フューネラル事業部 プロダクトグループ 企画開発室 マネージャーの青砥 剛様に「外字Web Server」を導入いただいた経緯や製品の使用感などのお話を伺いました。
写真は株式会社アスカネット フューネラル事業部
プロダクトグループ 企画開発室 マネージャー 青砥 剛様
「tsunagoo」「SoSign」のサービスパンフレット
株式会社アスカネットは、「フォトブック事業」、「空中ディスプレイ事業」、そして私が所属している「フューネラル事業」といった異なる3つの事業を展開している広島にある会社です。
「フォトブック事業」ではオンデマンド印刷による1冊からの少ロットに対応したクオリティの高い写真集が作成できるといったサービスを手掛けています。株式会社アスカネットはこのサービスを日本で最初に手掛けたパイオニアで、こちらの事業にはBtoCとBtoBがあります。BtoCはスマートフォンなどでアップした写真を写真集として作成できるサービスで、BtoBはウェディングで全国のフォトグラファーが撮影した写真をまとめて写真集にするといったサービスを行っています。
「空中ディスプレイ事業」は “空中ディスプレイ” という光の反射を利用することで特殊なメガネなどを使用せずに肉眼で目の前に映像を浮かび上がらせる技術を用いて、様々な映像画像の新しい表現方法を模索しています。 “空中ディスプレイ” は、 “空中結像技術” とも言われ、センサーや触覚を加えることで空中タッチパネルとしても利用でき、非接触のインターフェースとして感染症対策や衛生管理が必要な場面でも活躍しており、現在、銀行様のATMなどで実証実験が行われています。
それでは御社の「外字Web Server」を導入している「フューネラル事業」について紹介します。「フューネラル事業」は遺影写真製作サービスや葬儀社様向けクラウドサービス「アスカクラウド」などを展開している事業部です。遺影写真製作サービスはBtoB向けサービスで全国の葬儀会館やホールなど2,700カ所以上とネットワークを結び、2022年度(28期)は過去最高となる44万枚の写真を製作しました。この枚数は全国約30%のシェアで業界トップの実績となります。また、「アスカクラウド」はご遺影加工注文から訃報作成まで様々な注文をパソコン、スマートフォン、タブレットから行えるWeb発注システムです。
―スマートフォンから写真をアップロードして手軽に写真集を作成できる便利なサービスの発祥は御社だったんですね! “空中ディスプレイ” は近未来的というかSF感もあって大きな話題を呼んでいますが、個人的にも今後の展開が楽しみです。また、葬儀業界におけるDX化推進の大きな原動力を御社の「フューネラル事業」から感じました。それでは「外字Web Server」は実際にどのような場面で導入いただいているか教えていただけますか。
葬儀社様向けクラウドサービス「アスカクラウド」に導入しています。遺影加工注文における故人様のお名前の入力・表示をはじめ、アスカクラウド内の月額有料サービスであるオンライン訃報・香典サービス「tsunagoo(つなぐ)」や葬祭業社向けクラウド型印刷物作成ツール「SoSign(葬サイン)」などでも導入しています。「tsunagoo」は訃報をWebページとして生成してスマートフォンから訃報配信するサービスです。訃報のご案内をQRコード化でき、メールやLINEなどで簡単に共有できます。また訃報を受け取った方は弔電・供花・供物・香典までスマートフォンで注文でき、喪家・会葬者・葬儀社様も利用することができます。「SoSign」は案内看板・芳名札・会葬礼状をクラウド上で自由なレイアウトで作成できるサービスです。また「tsunagoo」との同時利用で、供物の注文時に入力された札名と連動して、自動で「供物札」を作成することがきます。「tsunagoo」や「SoSign」では「外字Web Server」を導入して2023年9月現在、4,000以上の外字、変体仮名に対応しています。
QRコードは(株)デンソーウェーブの登録商標です。
tsunagooより。外字をWebでも紙でも対応できる
SoSignより。4書体の外字フォントから選択できる
看板などの外字は自社のオペレータが作成をして提供していますが、もっと便利に利用いただきたいとサブスクのクラウド型のSoSignをリリースしました。また訃報情報などにも故人様のお名前に外字を利用したいという強い要望をご遺族様や葬儀社様からいただいていました。株式会社アスカネットでは弔電受注も行えるサービスも展開していますが、ご注文いただいた方が一般の方の場合、パソコンやスマ―トフォンに外字をインストールされているケースはほとんどありません。こうした外字に関する懸案事項を解決したいという思いはずっと抱えていました。
―なるほど。確かに個別に外字を作成していくのは作業面でも負担が大きいですよね。また、葬儀に携わる皆様がお名前をとても大切にされていることが伝わってきて、文字の会社としても身が引き締まる想いです。「外字Web Server」をどのような経緯で知りましたか? また導入の決め手となったポイントは何ですか?
実際に「tsunagoo」のサービスを開始したのが2017年となりますが、ダイナコムウェア様との御縁は展示会での名刺交換をきっかけに始まりました。当初はサイネージでの外字フォントの利用などについて相談しており、2016年にはホスティングに外字フォントを導入しています。その後、「tsunagoo」を立ち上げることになり、そのサービスにクラウドで外字フォントを利用したいと考え、改めて担当SEの方に相談させていただきました。実際に「外字Web Server」は2019年5月に導入となりましたが、仮に「外字Web Server」を導入しない状況であったら、外字に対して多くの要望が出ていたと思いますし、「アスカクラウド」にはマストな製品だと考えています。また、担当SEの方にはその時から現在に至るまで広島にも何度も訪問していただいたり、こちらの要望に対してとても親身に対応していただけているのも導入の大きな決め手になっています。
―ありがとうございます。それでは「外字Web Server」を実際に導入されて社内やお客様からの反応や感想がございましたら、お聞かせください。
社内やお客様からも『最新だね』、『凄いね?』とお褒めの言葉を頂戴しており、私自身も確かな手応えを感じています。
―社内やお客様からもポジティブな意見をいただけ、ダイナコムウェアとしてもとても嬉しいです。ダイナコムウェアに対してご要望などございましたら、忌憚なくお聞かせいただけますと幸いです。
『もっと他のフォントは使えないのか?』との要望もあって実際に当初の中字の楷書体とゴシック体の2書体から明朝体を加えました。その後、太字の楷書体も加えて4書体に増やしています。あとは収録外字数の増加など、今後もダイナコムウェア様のサービスの拡張に期待しております。また、株式会社アスカネットのサービスとお客様の基幹システムとの連携が増えてきていますので、その両方で外字を意識せずに利用できるようになると嬉しいです。
楷書体(太字)外字フォント 一例
楷書体(中字)外字フォント
明朝体外字フォント 一例
ゴシック体外字フォント 一例
所在地:〒731-0138 広島県広島市安佐南区祇園3-28-14
URL:https://www.asukanet.co.jp/
世界で認められた品質の「フォトブック」、高い加工技術の「遺影写真」、新しい空中結像技術「空中ディスプレイ」の事業や製品・サービスなどを手掛けています。
URL:https://www.mds.ne.jp/tsunagoo/
「tsunagoo(つなぐ)」は株式会社アスカネットが提供するインターネットを活用した訃報配信サービスです。
LINEやメール、SMSで受け取った訃報から直接供花や供物、香典を贈れます。
URL:https://www.asukanet.co.jp/contents/news/2019/20191210.html
「SoSign(葬サイン)」は株式会社アスカネットが提供するクラウド型の印刷物作成ツールです。クラウド型外字フォント2,800文字以上を搭載しており、パソコンに外字フォントのインストールは不要です。最大の特長は、今までのように故人様の情報を何度も入力するわずらわしい作業は不要で、葬儀で必要な印刷物に故人様のお名前などを自動的に配置することができます。
ダイナコムウェアでは外字ソリューション製品として、外字作成管理システム「外字サーバEV」・「外字Web Server」を提供しています。漢字、仮名文字に伝統のあるダイナコムウェア独自のフォントテクノロジーにより、外字処理における様々な懸案事項を円満に解決いたします。
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「外字Web Server」は、ウェブサーバの拡張機能として動作するソフトウェアです。ウェブサーバから配信されるHTMLファイルのテキストをチェックし、クライアントのブラウザでは表示できない文字があれば、その文字のアウトラインデータを 自動生成し、クライアントに送ります。
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