ダイナフォントストーリー

カテゴリー:連載コラム「ぬらくら」
2023/08/07

ぬらくら第148回「リフォーム顛末記」

もうこんなことは二度とやりたくないし、やる機会もないでしょう。

昨年の11月、何を思ったのか突然我が住まい(集合住宅)の全面リフォームを思い立ちました。住居を空っぽにしての完全リフォームです。
以下にその顛末を整理してみましたが、一つ一つの手順の中には同時進行しなけらばならないこと、これを進めるにはあの日取りを決めないと進められないこと、先方の都合に左右されたこと、などなど実際は相互に入り組んだものでした。

〈リフォーム会社の選択〉
1.リフォーム会社選定ポータルサイトにメールアドレス、リフォーム予定を登録する。
2.ポータルサイトからリフォーム会社が三社紹介される。
3.三社それぞれと、異なる日取りで現地調査を受け打合せをする。
4.三社それぞれから工事図面と見積書が提出される。
5.各社と数回打合せを重ねたのち、発注先を決定する。
6.決定した工事会社と仕様の詳細を詰めてゆき、仕様と工事費用を確定する。

この間のそれぞれの工事会社とのやり取りは、ポータルサイトに設けられた個別のメッセージ欄を通じて行いました。やりとりした内容が各社ごとに時系列で残るので、これで『頼んだ・聞いていない』問題がなくなります。

リフォームのポイントは和室と洋室間の段差解消と全室フローリング化、洋室と和室の間仕切りをとって二室を一室に、台所・風呂・トイレ・洗面所の全面改装、そしてタコ足配線解消のための電源コンセントの移設と追加です。もちろん天井と壁も改装します。

2022年11月下旬にポータルサイトに登録して、リフォーム会社が決まったのは2023年1月上旬でした。そこから工事内容の詳細を詰めていき、台所や風呂メーカーのショールームで仕様書にある設置品のサイズ感や色などを確認します。新たに購入した家具類がリフォーム後の室内に収まるのかなど細かな点も見逃せません。
実際に購入した食器棚が、数センチ高さを低くしないと設置場所に収まらないということがありました。幸い、この時は納品前だったので高さを低く加工してもらうことができました。

リフォーム工事は2023年3月下旬に始まり、工事が完了して引き渡しを受けたのは2023年6月中旬の約二ヶ月半でした。その間の仮住まいは、工事着工までの準備期間と工事完了後の予備の日数も含めて三ヶ月間になりました。

リフォーム工事会社との打ち合わせを進めながら、同時に〈仮住まい先の確保〉〈引越し会社選び〉〈引越し荷造り〉〈不用品選び〉〈不用品引取り会社選び〉〈ネットワーク・電気・ガス・水道の一時休止と使用開始依頼〉を進めます。

〈仮住まい先の確保〉
1.賃貸住宅サイトや現住居の近くにある不動産屋で仮住まい先物件を探す。
2.現住居と同程度のスペースで短期賃貸可という物件がなく仮住まい先探しは難航する。
3.独立行政法人が運営する団地で希望するスペースが見つかり、短期賃貸も可というので現地を下見して即決。

現住居の近くにある民間の賃貸住宅は短期で借りることができずに、一時はどうなることかと思いましたが、独立行政法人が管理する団地は「礼金なし・仲介手数料なし・保証人なし」で短期の契約も可ということで、ひとまず安堵でした。
仮住まい先への入居日は、後ほど述べる引越し日と、その影響を受けるリフォーム工事の着工日を睨みながら決めることになり、この辺りの進め方は綱渡りでした。

仮住まい先は現住居の最寄駅から一駅の距離ですが裏道を歩けば徒歩15分あまりと、電車を利用しても大差のない所要時間です。郵便局に住所変更届を出さなかったので、現住居に届く郵便物の確認や工事現場での打ち合わせなど、仮住まい先と工事現場との行き来も多く、徒歩15分は何かと便利でした。

〈引越し会社の選択〉
1.インターネットで引越し会社を二社に絞り、直接、電話で見積もりを依頼する。
2.引越し会社二社と、それぞれ現地確認・打合せを行い、その場で見積金額の提示を受ける。
3.現地確認・打ち合わせの際に、引越し車両のスケジュールで引越し日を決める。
4.二社から提示された見積金額を比較検討して引越し会社を決定する。

引越しはリフォーム工事開始日と仮住まい先への入居日を勘案しながら決めることになります。どんどん予定を決めていかなければならないので引越し会社へは直接電話をすることにしました。

リフォーム工事会社と打ち合わせ進めながら仮住まい先を探し、引越し日を決めたのですが、引越しは3月、3月は引越し業界にとっての繁忙期です。
繁忙期の引越しゆえ、引越し車両が空いている日の中から引越し日を決めなければなりませんでした。引越し料金も閑散期の1.8倍という、懐にも痛い時期になってしまいました。入居日が近づくと団地の管理事務所で鍵を受け取り引越しに備えます。

早速、引越しを依頼した会社から段ボール箱、クラフトテープなどが届けられます。
廃棄処分する不要な家財を選びながらの梱包作業は思うように捗らず、引越しの日がどんどん迫ってきます。部屋の中とベランダは段ボール箱と廃棄処分品の山です。

引越し当日の朝は雨模様でしたが、幸い、引越しが始まる頃には雨も止みました。引越しそのものはテキパキと進み、仮住まい先が一駅先と近いこともあって、息子と二人、現住居と仮住まい先とに手分けして立ち会い、昼過ぎには全ての作業が終わりました。

〈不用品引取り会社選び〉
1.郵便ポストに入っていた不用品引取り会社のチラシと、インターネットで見つけた引取り会社の二社に見積もりを依頼する。
2.二社それぞれに不要家具・家財・廃棄物を見てもらい、その場で見積書の提出を受ける。
3.見積もり時の対応と見積もり金額を勘案して一社を選び、不用品の引取り日を決める。

引越しの翌日に不用品を引取ってもらいました。見積もり依頼をした時には無かった不燃ごみ、可燃ごみも纏めて持って行ってくれたのは大変に助かりました。

不要家財の中には買取り会社に買い取ってもらえるものもありそうでしたが、その選別や買取依頼をする余裕もなく、全てを一括して不用品引取り会社に運び出してもらいました。ただ、妻の遺品となってしまった着物や装身具類は、後日、買取り会社に買い取ってもらうことができました。

〈電気・ガス・水道の一時使用休止と使用開始依頼〉
1.現住居と仮住まい先の電気・ガス・水道の使用停止日と使用開始日を各事業者に連絡する。

現住居の電気と水道はリフォーム工事で必要なので使用休止の手続きは取らず、ガスだけ使用一時停止を依頼しました。
仮住まい先の電気・ガス・水道の使用申し込みと支払い方法を各社に電話で伝えます。仮住まい先のガスの使用開始手続きは現地立ち会いが必要でした。

インターネットへの接続は、現住居(集合住宅)が加入している有線放送会社のサービスが仮住まい先にも引かれていることがわかり、機器の移設だけで済みました。

工事が終わると仮住まい先から戻るのですが、家財の梱包から引越し、仮住まい先の解約、電気・ガス・水道の解約と現住居でのガスの使用開始依頼、引越し後の荷物の開梱と、三ヶ月前にやったことの繰り返しです。

七ヶ月を超える計画も無事に終了しましたが、もうこんなことは二度とやりたくないし、やる機会もないでしょう。

タイトルの「ぬらくら」ですが、「ぬらりくらり」続けていこうと思いつけました。
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ダイナコムウェア コンサルタント
ダイナコムウェア株式会社
コンサルタント
mk88氏

PROFILE●1942年東京都生まれ。1966年桑沢デザイン研究所ビジュアルデザイン科卒。設備機器メーカー、新聞社、広告会社を経て、総合印刷会社にてDTP黎明期の多言語処理・印刷ワークフローの構築に参加。1998年よりダイナコムウェア株式会社に勤務。Web印刷サービス・デジタルドキュメント管理ツール・電子書籍用フォント開発・フォントライセンスの営業・中国文字コード規格GB18030の国内普及窓口等を歴任。現在はコンサルタントとして辣腕を振るう。
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