DynaSmart V採用事例
ⓒ KOTOBUKIYA
ホビーメーカー・株式会社壽屋が2023年2月16日に発売するアバターブランド「サバンナストリート」シリーズ第2弾「レイシャークコーデ」のカラーコーディネートの1つ「メッセンジャー」に「ダイナフォント」が採用されています。
「レイシャークコーデ メッセンジャー」は、株式会社壽屋とダイナコムウェアのコラボレーション企画で誕生したデザインで、ダイナフォント年間ライセンス「DynaSmart V」からバリエーション豊かなダイナフォントをふんだんに使用したタイポグラフィパターンが特徴で、ネオンカラーでVR世界に映えるデザインになっています。
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今回、「サバンナストリート」シリーズの企画・コンセプトを手掛ける株式会社壽屋の飯嶋瑞生氏、および株式会社壽屋と同シリーズにおける開発・制作を担当する株式会社MUGENUPから、3Dアカウントマネージャーの吉浜昭平氏、「レイシャークコーデ メッセンジャー」のテクスチャデザインを手掛けた2Dアートディレクターの高橋裕美氏にコラボレーションデザインアバター制作に関してお話を伺いました。
株式会社壽屋 飯嶋 瑞生氏
株式会社MUGENUP 吉浜 昭平氏
株式会社MUGENUP 高橋 裕美氏
飯嶋瑞生氏（以下飯嶋）：それではまずは私から壽屋から紹介させていただきます。壽屋は主にプラモデルやフィギュアを扱っているホビーメーカーです。出版社様などのIPホルダー様から人気キャラクターをお借りしてプラモデルやフィギュアといった製品を製造、販売しているほか、自社でオリジナルキャラクターの企画や関連製品の製造、販売も手掛けています。人気のIPとしては「フレームアームズ・ガール」や「創彩少女庭園」などがあります。特に2017年の株式上場以来、こうしたIPの開発・販売やデジタル事業、海外展開などを強く打ち出してきました。その一環として「サバンナストリート」シリーズといったアバター製品などのデジタルコンテンツを、自分が担当しています。MUGENUP様には、私が企画した製品のイラストや3Dモデルの制作などをご協力いただいています。
吉浜昭平氏（以下吉浜）：続きまして私の方でMUGENUPについて紹介させていただきます。MUGENUPは、3Dアセットやイラスト、映画やCM、コミックやノベルなど多様なデジタルコンテンツの受託制作や、オリジナルコンテンツの企画・制作、さらには複雑なクリエイティブ制作を効率化するクラウド型制作管理ツール「Save Point」の開発・提供、クリエイター向けWebメディア「いちあっぷ」を運営など、幅広く事業を行う総合デジタルコンテンツメーカーです。今回の「サバンナストリート」シリーズでは、企画立ち上げ当時から壽屋様とご一緒させていただいており、CGモデルの制作の他、有名クリエイターが描くイラストをもとにしたカラーバリエーションの開発などもお手伝いしています。
－それでは、今回ダイナフォントとのコラボレーションデザインアバターもリリースされる「サバンナストリート」について教えていただけますか。
飯嶋：まずは「サバンナストリート」の立ち上げの背景についてお話したいと思います。2017年頃からVRデバイスが一般の方々にも購入しやすくなり、「VTuber（バーチャルYouTuber）」が流行りだすなど、VRの裾野が広がっていきました。アバターという3Dモデルの自分の分身を使用してVR空間の中でコミュニケーションを交わす遊び方も浸透するなど、アバターの色々な遊び方が確立される中、ユーザーからは、よりクオリティが高く、ライセンスもしっかりしているアバターを使用して、ファッションなども楽しみたいという要望が出始め、商圏も生まれました。そこで壽屋としてもこうしたニーズに応え、ハイスペックのオリジナルアバターを開発・販売するというビジネスを立ち上げ、その一環としてアバターのコーディネートを楽しめるファッション性を重視した「サバンナストリート」シリーズを企画しました。「サバンナストリート」は「野性味×かわいい」をテーマにしたストリートパンクファッションのハイスペックのアバターシリーズとなります。主な特徴は「アンダーウェア（肌着素体）」「インナーウェア」「アウターウェア」の3層の構造を持っていて製品単体でお着替えやコーディネートが楽しめます。色や模様が異なるカラーバリエーションも展開することで、利用者の好みのアバターをすぐに手に入れられるほかにも、テクスチャ改変により自分だけのオシャレを演出してアバターの個性を引き出すこともできます。約70,000のポリゴンに複数のオブジェクトが組み込まれ、高機能なのに比較的動作が軽いスペックもポイントの1つです。第2弾となる「レイシャークコーデ」では、スマートフォン向けゲームのイラストなどで活躍されているイラストレーターのかにょこ（@NKNlak）氏をデザイナーに起用して、「サメ」をモチーフに爽やかで快活さと夏らしさを感じる衣装をラインナップしました。
「レイシャークコーデ」カラーラインナップと着せ替えの例
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－なるほど。その衣装の1つに「レイシャークコーデ メッセンジャー」があるんですね。ダイナフォントの中でも個性的なフォントがたくさん使用された斬新なデザインの「レイシャークコーデ メッセンジャー」についても教えていただけますか。
高橋裕美氏（以下高橋）：「レイシャークコーデ メッセンジャー」は私の方でフォントを選定させていただきました。実際に「DynaSmart V」に触ってみるとダイナフォントにはとても色々なデザインのフォントが収録されていることがわかります。フォントを選ぶ際には、文字としての読みやすさだけではなく、形状に特徴のあるフォントや毛筆系のフォント、ウエイトも細いものから太いものまで使用することで、ダイナフォントの多様さが伝わるように心がけました。また、色々なフォントを使用しつつも文字のカタチや密度なども考慮し、柄としての一体感が出るよう心掛けました。
「レイシャークコーデ メッセンジャー」3Dモデル用テクスチャ&タイポグラフィー
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使用書体一覧：平成明朝体／娥眉明朝体／UD明朝体／華康ゴシック体／金剛黒体／青花ゴシック体／超極太ゴシック体／極太丸ゴシック体／シネマ凜S／華康楷書体／中太楷書体／超極太楷書体 令和版／爽流体／金文体／文徴明体／好太王碑／新宋体／玉刻華宋／魏碑体／堂堂体／唐風隷書体／ハンジペン／ハンノテート／ロマン雪／ロマン輝／古印体／甲金文体／円楷書／新篆体／郭泰碑／宗楷書／鏡水／古籍黒檀／POPミックス／ブラッシュRD／南極POP／欧風花体／金花体／クラフト雫／コミック
－「レイシャークコーデ メッセンジャー」は、文字でもあり、柄でもあり、もちろん衣装でもあり、そこにかわいらしさやカッコよさ、面白さもあるデザインに感じられました。フォントを選定される中で、気になったフォントなどはありますか？
高橋：柄にも使用した「金花体」がとてもかわいらしく印象に残っています。繊細でありながらも可読性もあって色々な場面で使いやすそうなフォントだなと思いました。
金花体
金花体特設サイトはこちら
－ダイナフォントの一押しフォント「金花体」を気に入っていただき、誠にありがとうございます。ユーザーの皆さまには是非、メッセンジャーの衣装の中の「金花体」も探してみて欲しいです！ 3Dモデルを見ても、文字も違和感ない衣装に仕上がっていると思いました。実際に3D化する上で、ご苦労された点などはありますか？
飯嶋：テクスチャデザインを3Dモデルにうまく反映させるためには、UVマップという洋服でいうところの型紙のような存在を作り込む必要があります。フォントの集合体というデザインはサバンナストリートのカラーパターンでも初の試みで、3D化した際、文字をゆがませずに貼り付けられるかはとても重要なポイントになっていました。MUGENUP様がUVマップの作り込みを工夫していただいたおかげで、テクスチャがきれいに割り当てられ、とても見栄えが良いシティポップな雰囲気が感じられる仕上がりになったと思っています。
吉浜：今回のようなデザインの場合、3D化する際に「UV展開」というテクスチャ制作の準備工程をうまくやらないと配置した文字にゆがみが出てしまいます。そのようなゆがみを最小限に抑えるため、現場のアートディレクターとモデラーがこれまでのノウハウを駆使して作業してくれました。また、背中中央部分に鮫の文字を配置して、印象的に際立たせました。
「レイシャークコーデ メッセンジャー」3Dレンダリング
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－背中の鮫の文字に使用していただいた「ロマン輝」のロザリオっぽい形がちょうど鮫のキバにも見えてきて、デザインにとてもマッチしているように思えました。それでは実際に「DynaSmart V」を使用していただいた中で、製品の使用感を教えていただけますか。
高橋：フォントがウエイトごとにダウンロード可能で、インストーラーもとても使いやすい印象を受けました。
飯嶋：私の方では、2022年7月に実施した「メッセンジャー」と「DynaSmart V」が抽選で当たるコラボキャンペーンや、「サバンナストリート」のリリース素材作成などプロモーションにも「DynaSmart V」を使用しています。たくさんのフォントがパッケージングされていて、ライセンス上も安心して使えるフォント製品なのでとても重宝しています。
ロマン輝
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－ありがとうございます。「サバンナストリート レイシャークコーデ」は、2022年７月のダイナコムウェアとのコラボによるフォロー&リツイートプレゼントキャンペーンの開催や、「サバンナストリート レイシャークコーデ アーリーアクセス版」発売などが行われていますが、ユーザー様からの反響などを教えていただけますか。
飯嶋：2022年７月の「メッセンジャー」発表を記念した「オリジナル3Dモデル サバンナストリート レイシャークコーデ メッセンジャー 発売時データ一式」とダイナフォント年間ライセンス「DynaSmart V」ライセンス1年分をセットにして抽選で合計2名様にプレゼントするフォロー&リツイートプレゼントキャンペーンはアバターを使用したキャンペーンの中でも特に大きな反響をいただき、ユーザー様からも『アバターも、フォントも、許諾がしっかりしている製品は使いやすいのでありがたい！』というお声をいただくなど、改めてアバターとフォントとの親和性を感じることができました。また、2022年8月25日～9月5日に実施した「サバンナストリート レイシャークコーデ アーリーアクセス版」に関しましても、メッセンジャーを含め、大変好評をいただいています。
－好評とのことでコラボさせていただいた弊社としてもとても嬉しいです！ 最後になりますが、「サバンナストリート」の今後の展開など教えていただけますか。
飯嶋：シリーズ全体の展開としてはまもなく第３弾のモデルが仕上がってくるころ合いとなっております。今後の販売促進活動の中でも「ダイナフォント」を使用させていただく予定です！
－「サバンナストリート レイシャークコーデ」のアップグレード版発売後の反響や、今後の「サバンナストリート」シリーズの新作の発表も楽しみにしています！ 本日はありがとうございました。
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・ダイナコムウェアが壽屋とコラボした「サバンナストリート レイシャークコーデ」が2023年2月16日より販売開始
契約台数や契約年数に応じてお得な価格でご契約いただける、多言語フォントを含むダイナフォント全書体が使用可能な年間ライセンスです。 ゲーム&アプリ、印刷物、映像、放送、電子書籍、デジタルコンテンツ、Webデザインなど様々なコンテンツに許諾対応しています。
また、Webフォントクラウドサービス「DynaFont Online（DFO）」もご利用いただけます。
ダイナフォント年間ライセンス「DynaSmart V」の詳細はこちら
Profile●株式会社壽屋経営企画室所属。リサーチ業務と新規事業開拓に従事。デジタル事業領域での事業開拓の一環でアバター製品を扱っており、デジタル原型や3Dプリンタを扱っていた経験を活かして製品企画、開発を行う。
Profile●(株)MUGNEUP所属 DC事業部 アカウントマネージャー
主に3D系のクライアント窓口として、ゲームやメタバース、VTuberなど幅広い案件でクライアントと社内の橋渡しを担う。
Profile●(株)MUGNEUP所属 DC事業部 アートディレクター
主に乙女系案件をはじめとする2Dイラスト制作業務に従事する傍ら、過去に印刷業界で培った経験を活かしたフォントワークやデザイン制作も担う。
所在地：〒190-8542 東京都立川市緑町4-5 壽屋ビル
URL：https://company.kotobukiya.co.jp/
主にホビー関連品の企画・製造・販売やOEM（受託製造）、オリジナルコンテンツ（自社IP）の創出と展開などを手掛けています。
所在地：〒162-0822 東京都新宿区下宮比町2-26 KDX飯田橋ビル
URL：https://mugenup.com/
主にデジタルコンテンツ事業やSaaS事業を手掛けています。