見えないものを見る/「DynaSmart T」担当 小熊 友太朗
ダイナコムウェア株式会社 第5営業部
2020年3月というコロナ禍で入社した彼の趣味は歌うこと。
大学時代からの仲間たちと6人組アカペラグループを結成して、最も低い音域を担当するベースとしてグループを支えてきた。
コロナ禍により、仕事も、アカペラ活動も、“自粛” という二文字が大きくのしかかる毎日を過ごしてきた彼は、インタビュー当初、座右の銘を「大器晩成」にしようと決めていたそうだ。
コロナ禍で変わってしまったライフスタイルに耐え忍びつつもいつか大きく成長するため常に自分にその言葉を言い聞かせ、仕事にもアカペラにも真摯に向き合ってきた。
結果的に座右の銘は変更したがそんな彼が、如何にして “文字の会社” に巡り合い、現在、どういった文字でつながる日常を過ごしているのか、インタビューした。
然しながら “文字の会社” と言われても、ピンと来ない方も多いのではないでしょうか。
それでは実際に “文字の会社” には、どんな仕事があって、どのような人が働いてるのでしょうか。
そして “文字の会社” とはどのように巡り合い、現在どのような想いで働いているのでしょうか。
連載企画「【文字ジャーニー】文字の会社で働く人」では、ダイナコムウェアで働く社員一人ひとりを旅人に見立て、如何にして “文字の会社” に巡り合い、現在、どのように文字でつながる日常を過ごしているのか、その旅路をご紹介していきます。
今回の旅人はダイナフォント年間ライセンス製品「DynaSmart」シリーズなど、いわゆるリテール品を販売する部署であるダイナコムウェア第5営業部所属の小熊 友太朗です。
恥ずかしながら転職活動を通じて会社を調べるまでは、あまり知らない未知の業界ではありました。また、フォントに関しても明朝体・ゴシック体の違いくらいしか把握していませんでした。
―未知の業界だったわけですね! それでは “文字の会社” で働こうと思った理由を教えていただけますか?
「そんな会社があるのか!』と衝撃を受ける一方で、調べていく内に、“文字の会社” に惹かれていき、働いてみたいと思うようになりました。
―それでは “文字の会社” に入社して働く中で、フォントに関しての意識はどう変化していますか?
フォントはそれぞれデザインが異なるだけでなく、そのデザイン自体に大きな意味があること、そして場面ごとにそれに適したフォントがあることが分かるようになりました。現在は街を歩くときでも看板の文字の形を確認してしまうなど、至るところにある文字の存在を強く意識するようになってきています。
―すっかり “文字沼” にもハマりはじめているようで嬉しい限りです。リテール品の中で、主に担当されている製品などを教えていただけますか。
メインで担当しているのは、TrueTypeフォントに限定してダイナフォントを収録することで料金を抑えた年間ライセンス「DynaSmart T」となります。リーズナブルな料金で、テレビやゲームなどでも見かけるフォントがたくさん入っていますので、はじめてフォントを購入する人にもオススメです。また、主に都内の出版社も自分が担当していまして、文字数の多いOpenTypeフォントをメインでご使用されるケースも多いため、お客様のニーズに沿う形で「DynaSmart V」をご案内させていただく場合もあります。その他では、外字フォントパッケージ製品の「人名記号外字3」と「Gaiji Builder2」も自分が担当しています。
―未知の業界から “文字の会社” で働き始めた小熊さんだからこそ、フォント初心者にもオススメな「DynaSmart T」は、よりユーザー側の視点に立った営業ができそうな気がします。コロナ禍で感じた、これまでの仕事に対する意識、難しさなどがあれば教えていただけますか?
入社したのがちょうどコロナ禍が始まった時期で、会社としても新型コロナウイルス感染拡大防止に伴い業務体制の変更などでテレワークになりました。もちろんそうした会社の配慮はありがたかったのですが、客先への訪問が行えないなど難しさも感じました。気持ちを切り替えていき、法人営業ツールなども活用してオンラインでの営業活動を行ってきました。また、リアル展示会に出展できなかった分、オンライン展示会などに出展する中、縁があって壽屋様とも連携でき、オリジナル3Dモデル「サバンナストリート」シリーズと「DynaSmart V」とのコラボレーションデザインアバター「メッセンジャー」のリリースに繋げることができました。こうした他社様とのコラボは今後も続けていきたいと考えています。
―「メッセンジャー」はコラボキャンペーンも反響が大きかったですよね! 小熊さんの座右の銘と、その座右の銘に当てはめたいダイナフォントを教えていただけますか。
「見えないものを見る」にしました。基本的に私の仕事は人との折衝で成り立っています。言葉によるコミュニケーションのやりとりはもちろんですが、その場の空気が雰囲気を読み取り、会話に参加することでより価値のあるやりとりができると思って考えた言葉です。また、書体は「金花体」にしました。この書体は文字にカリグラフィーを加えた特徴的な書体です。このカリグラフィーが空気や雰囲気という見えないものを形として表していると思い、この書体を選びました。
―アカペラのセッションを通じて得られた体験を通じて生まれた言葉かなぁと感じました。最後に、今後の展望など教えていただけますか。
2022年10月に開催された「産業交流展2022」では、初めてリアル展示会に自社ブースで参加することができて嬉しかったです。会期中は出展社プレゼンテーションで実際に「DynaSmart T」「DynaSmart V」を紹介させていただく機会をいただけるなど、大変貴重な体験もできました。今後も色々と状況など変化していくでしょうが、「DynaSmart T」にも読み心地に優れたゴシック体「金剛黒体」が追加収録されるなど、ますます営業資料の作成にも適した製品になってきていますので、リアル展示会なども含めて、オフィスソフトのユーザーにも強くアプローチしていこうと思っています。
―本日はありがとうございました。
ダイナコムウェア株式会社 第5営業部
ダイナフォント年間ライセンス「DynaSmart T」担当
小熊 友太朗
▼「産業交流展2022」にて出展社プレゼンテーションで登壇中の小熊を撮影。
○ダイナフォント年間ライセンス
DynaSmart Tはこちら
DynaSmart Vはこちら
○ダイナフォント外字パッケージ製品
人名記号外字3はこちら/Gaiji Builder2はこちら
その度胸はアカペラグループとして人前で歌うことで身に着けたモノなのかもしれないが、そこには開拓精神も感じられた。
入社までフォントへの意識が薄かった小熊は、メーカーの視点とフォント初心者としてのユーザー視点の両方の気持ちに寄り添える存在だ。
そんな小熊だからこそ、これまでフォントを使用してこなかった人にもオススメの「DynaSmart T」の魅力を、より深く伝えることができるのではないだろうか。
対面営業の自粛に、思うように歌うこともできなかった、長く閉ざされて見えなかった夜の道。
開拓者・小熊の2023年の “文字の旅路” が、未知なる道が夜明けとともに広大に広がっていることを信じて。
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カテゴリー:ロマン風書体
書体の太さ:W2
金花体は感情を伝える為に誕生した、特別な瞬間をより特別なものにする書体です。流れるような曲線美で文字の意味合いを表現し、東洋の文字文化における感情表現の新たな一面を切り開きます。


○ダイナフォント年間ライセンス「DynaSmart T」
ダイナフォントTrueTypeフォントWin版・Mac版300書体以上、特典フォント2,400書体以上が使用可能な年間ライセンスです。リーズナブルな価格な料金プランで、ダイナコムウェアフラッグシップフォント「金剛黒体」や、人気の書体を多数収録しています。
・「DynaSmart T」の詳細はこちら