文字アカデミー 番外編2 バリアブルフォント
ここは文字アカデミー。
多くの文字ッ子が集まり、日々、文字のプロフェッショナルになるべく奮闘している文字の学び舎です。
「DynaSmart V」と同じ収録書体をお手頃価格で4年間利用できる特別パッケージ「DynaSmart 学生版」を最近使い始めたミチルちゃんに向けて、2022年11月24日から “バリアブルフォント” が新収録されるという嬉しいニュースが飛び込んできました!
そこで今回は「DynaSmart 学生版」だけでなく、「DynaSmart V」や「DynaSmart 教育機関向けプラン」に収録されることになった “バリアブルフォント” について勉強していく「DynaSmart V 2022年11月アップグレード」とのコラボ企画による番外編2をお送りいたします。
それでは本日もミチルちゃんと文字の文化について一緒に学んでいきましょう。
ミチル:朗報です、教授ッ!!
教授:そんなに息を荒くしてどうした? とりあえず、深呼吸して……。
ミチル:スゥー、ハァ―。スゥー、ハァ―。ありがとうございます。だいぶ落ち着きました。
教授:それは良かった。
ミチル:はい。それでなんですけど、なんとダイナフォントが使える年間ライセンス「DynaSmart V」や、「DynaSmart 教育機関向けプラン」、そして私も現在お世話になっている「DynaSmart 学生版」に「バリアブルフォント」が2022年11月24日から収録されることになったそうです。
教授:そのようだね。
ミチル:既に知ってましたかー。
教授:うむ。それにしても最新の話題にもきちんとアンテナを張ってるようで感心したぞ。
ミチル:ありがとうございます。それではズバリお尋ねします、「バリアブルフォント」って何ですか?
教授:何だ、知らないで盛り上がっていたのか。
ミチル:そうなんですよ。
教授:それでは今回はサクッと「バリアブルフォント」について勉強していこうか。
ミチル:はい。よろしくお願いいたします!
教授:「バリアブルフォント(Variable Font)」とは元々、Adobe社やApple社、Google社、Microsoft社が共同開発して2016年に正式発表されたフォント規格で、Variable、つまり可変という言葉が示す通り、文字の太さや幅などを自由に調整できる新しいフォント技術のことだ。
ミチル:有名な会社が大集合して開発したフォントなんですね! それで……、具体的にどういうことなんでしょうか?
教授:従来のフォントは、知っての通り複数ウエイトがあるファミリー(※ファミリーについては「文字アカデミー第5回講義」をご参照ください)では、どのウエイトか選択して使用する必要があり、もちろんフォントファイルも1ウエイト=1ファイルだった。ところが「バリアブルフォント」では、1つのフォントファイルで文字の太さや幅などが細かく自由に調節できるようになる。
ミチル:ふむふむ。
教授:また、ウエイトだけでなく横幅が狭く設計されているコンデンス書体なども「バリアブルフォント」に対応している場合もある。これまではファミリー内でフォントを選んで使い分けてきたが、「バリアブルフォント」なら1ファイルで済むのでフォントも管理しやすいし、何より容量も軽くなる。ゲームやアプリの開発などでフォントファイルに割く容量に悩んできたデザイナーやエンジニアにとっても「バリアブルフォント」は心底ありがたい存在になるのではないだろうか。
ミチル:なるほどー。確かにそれは便利ですね!
教授:それでは「DynaSmart V」などに収録されるバリアブルフォントについても解説しようか。
ミチル:はい。よろしくお願いいたします!
教授:その名も「金剛黒体VF(バリアブルフォント)」だ。
教授:「金剛黒体VF(バリアブルフォント)」とは、書体名の通り、ダイナコムウェアのフラッグシップフォントである「金剛黒体」をバリアブルフォント化することで、UltralightからSemiboldまでの6種類のウエイト、75%~100%の横幅の中で細かく調整できるようになったフォントのことだ。
ミチル:細やかな調整をしたい人には特に嬉しいフォントということですね。
教授:Adobeシリーズのソフトウェアを例に挙げれば、文字パネルのバーをスライドすることにより太さや幅などを自由に、簡単に、調整できる。また、「金剛黒体VF(バリアブルフォント)」は今回のリリースまでに長期間に渡り様々なレイアウトテストや最適化を行うことで、「金剛黒体」の特徴である快適な読み心地などの品質を損うことなく繊細で滑らかな変化の高品質のバリアブルフォントに仕上げていったのでクオリティ的も安心だ。
ミチル:とっても大切に開発されてきた感じも伝わってきます。
教授:実際に「金剛黒体VF(バリアブルフォント)」には、6ウエイトの通常書体に4種類の横幅で展開する6ウエイトのコンデンス書体も加えて合計30セットのファミリーが収録されている。この30セットのファイルは個々にダウンロードすると55MBも必要となるが、「金剛黒体VF(バリアブルフォント)」なら1ファイルでわずか5MBに収まり、つまり90%にも及ぶ大幅な容量削減を実現できる。こうした大幅な軽量化に加え、特定のウエイトや横幅を使用するためにメニューを検索する手間も省ける。「金剛黒体VF(バリアブルフォント)」を使えば、より簡単に、より軽快に、より快適に「金剛黒体」を完全に活用することができるわけだ。
ミチル:色々と捗りそうです!
教授:まぁ説明するより実際に体験してもらうのが一番だろう。今回の「金剛黒体VF(バリアブルフォント)」リリースに併せて、「金剛黒体VF(バリアブルフォント)」を体験できるデモページも公開になったことも伝えておこう。
ミチル:なんと!?
教授:早速だが、デモページでバリアブルフォントを体験してもらおうか。
ミチル:はい。是非、体験させてください!
金剛黒体デモページURL:https://www.dynacw.co.jp/product/product_fontvf.aspx
ミチル:早速、体験させていただきました。
教授:実際に体験することでバリアブルフォントに対する理解が深まったんじゃないかな。
ミチル:はい。デモページでフォントを太くしてみたり、細くしてみたり、幅を広くしたり狭くしたりと、文字を自由に変化させてみて、バリアブルフォントがより分かりました!
教授:それは何より。
ミチル:それにデモページで「金剛黒体VF(バリアブルフォント)」を動かしていると、その動きがなんだか呼吸に似ている気がしてきて、「呼吸する金剛黒体」のキャッチコピーって絶妙だなぁって思えてきました。元々「金剛黒体」って複数のウエイトやコンデンス書体に対応していたり、『「金剛黒体」と「バリアブルフォント」との相性は異常』というか、なるべくしてバリアブルフォントになったのかもと運命的なモノも感じられました。
教授:うむ。確かに「金剛黒体」は、新時代のフォント技術「バリアブルフォント」に最適なフォントと言えるだろう。
ミチル:ですよね! それでは大きく深呼吸しながら座して待ちたいと思います。呼吸するバリアブルフォント、その名も「金剛黒体VF(バリアブルフォント)」のリリースとなる2022年11月24日を!!
文字アカデミー
文字の文化について深く学ぶことができるアカデミー。多くの文字ッ子が集まり、日々、文字のプロフェッショナルになるべく奮闘している。
ミチル
文字アカデミーに入学した女の子。気になった文字用語などをモジバタ教授にドンドン質問していく。DynaSmartシリーズのカタログにも登場しているらしい。
モジバタ教授
文字文化の研究に人生を捧げた文字アカデミーの教授。どことなく風貌がダイナコムウェアの某顧問の人にも似ている気がしないでもない。
〇文字アカデミー講義一覧
・文字アカデミー入学案内
・書体とフォントの回
・エレメントの回
・仮想ボディの回
・文字のサイズの回
・ファミリーの回
・テロップの回
・バリアブルフォントの回
・Web to Printの回
・ダイナフォント30周年の回
〇講義に登場した主な書体
・詳細はこちら
・体験デモページはこちら
・DynaSmart V収録のお知らせはこちら
・「金剛黒体VF(バリアブルフォント)」提供に関するお知らせはこちら
・「金剛黒体 新多言語」に関するお知らせはこちら
「DynaSmart V」は、国内外のアワードを受賞した優れたデザインのフォントや多言語フォントを含むダイナフォント全書体を収録し、印刷物、Webデザイン、映像・動画、デジタルコンテンツ、ゲームといった幅広いコンテンツにダイナフォントを許諾対応した、安心の年間ライセンスです。
・ダイナフォント年間ライセンス「DynaSmart V」詳細はこちら