ダイナフォントストーリー

カテゴリー:ダイナフォントストーリー
2022/11/07

ダイナフォントを進化させるシン・かなデザイン「古籍真竹/龍門石碑体」

シン・かなデザイン「古籍真竹B/龍門石碑体A」

ダイナフォントを進化させるシン・かなデザイン「古籍真竹/龍門石碑体」

ダイナフォント2022年11月の新書体「古籍真竹B」と「龍門石碑体A」は、ダイナフォントのかなをリ・デザインすることで、ダイナフォントの魅力を改めて掘り起こし、皆さまに新たな価値を提案する【シン・かなデザイン】第1弾書体となります。
今回のダイナフォントストーリーでは「古籍真竹B」と「龍門石碑体A」による進化を、書体デザインを担当したダイナコムウェアの書体デザイナーである新海 真司と中村 陸人と共に探っていきます。

 
シン・かなデザイン「古籍真竹B」

「古籍真竹B」は、ストロークの転折が竹の節のような力強さとしなやかさが特長の「古籍真竹」から、かなをリ・デザインすることで、よりクラシカルな趣きを追求した古籍書体です。
ダイナコムウェアの書体デザイナーである新海 真司が書体デザインを担当しており、『漢字とのバランスを考慮しつつ “清朝体” や “宋朝体” をモダン解釈したかなデザイン』により、従来の「古籍真竹」にはなかった新たな息吹が吹き込まれました。
・「古籍真竹B」のフォントシミュレーションはこちら



○古籍真竹B かなの特長

古籍真竹B かなの特長


○古籍真竹B 活用例

古籍真竹B 活用例

新海:「古籍真竹B」は、お土産などのリード文にも合う気がします。今までの「古籍真竹」とは違う新しい使い方もできるようにデジタルでも使いやすいように配慮して設計していますので、シチュエーションによって「古籍真竹A」と使い分けて使用してもらえたら嬉しいです。

 
シン・かなデザイン「龍門石碑体A」

「龍門石碑体A」は、力強さと独特の風格を備えた中国の龍門石窟に刻まれた文字の書体様式と特長を持った書体「龍門石碑体」から、かなをリ・デザインすることで、より漢字部分の特長に近づけた書体です。
ダイナコムウェアの書体デザイナーである中村 陸人が書体デザインを担当しており、『彫る文字を意識して単純な無骨さだけでなく、親しみやすさも追求したデザイン』により、「龍門石碑体」が持っていた魅力を更に際立たせました。
・「龍門石碑体A」のフォントシミュレーションはこちら



○龍門石碑体A かなの特長

龍門石碑体A かなの特長


○龍門石碑体A 活用例

龍門石碑体A 活用例

中村:「龍門石碑体A」は、元々のかなが純朴な感じでしたので、より無骨さを引き出せるように意識してデザインしました。民芸品のロゴや木を彫ったような商品のパッケージの文字などに合うと思います。

【シン・かなデザイン】「古籍真竹B/龍門石碑体A」リリースに関する書体デザイナー・新海 真司のコメント
新海
:これからも今までの書体に新しい魅力を加えた書体をユーザーの皆さまに提供していければ幸いです。

 
「古籍真竹B」デザイン書体デザイナー/新海 真司
「古籍真竹B」書体デザイン
書体デザイナー/新海 真司

1985年生まれ。長野県出身。Web制作会社を経て、フリーランスとして日本および台湾で活動後、ダイナコムウェアに入社。鳥海修氏が主宰する「文字塾」にて書体デザインを学び、「タイプデザインコンペティション2019」では本文用書体で入賞を果たす。
ダイナコムウェアの書体デザイナーとして「かな」を担当しており、「UD明朝体」「青花ゴシック体」「玉刻華宋」「金剛黒体 Bold 6ウエイト」「古籍真竹B」を手掛ける。

 
 
「龍門石碑体A」デザイン書体デザイナー/中村 陸人
「龍門石碑体A」書体デザイン
書体デザイナー/中村 陸人

1996年生まれ。群馬県出身。大学在学中にフォント作りに興味を持ち始め、大学院ではタイポグラフィを専攻する。
大学院卒業後、ダイナコムウェアに書体デザイナーとして入社。
ダイナコムウェアの書体デザイナーとして主にデザイン書体の「かな」を担当しており、「龍門石碑体A」を手掛ける。

   More Information