文字と絵師プロジェクト第2弾 前田ミック×DynaFont
イラスト:前田ミック
第2弾では人気絵師・前田ミックさん(@m_mic_0707)とコラボレーションし、「文字でつながる日常」をテーマにダイナフォント「金剛黒体」を使用したオリジナルイラストを完成させました。
今回、前田ミックさんに「文字でつながる日常」のイラスト制作や、実際にダイナフォントをご使用いただいている中で感じられたことなどのお話を伺いました。
―出現画廊のDynaFont賞を受賞いただいた御縁から、今回、文字と絵師プロジェクト第2弾として「文字でつながる日常」をテーマにイラストを依頼させていただきました。弊社の依頼を快くお引き受けいただき、誠にありがとうございます!
完成イラストがとても素敵で、社内でも大変評判になっています。本日はよろしくお願いいたします。
前田ミックさん:こちらこそよろしくお願いいたします。
前田ミックさん:私自身も自分の作品に対して同じように感じている部分がありましたので、そう言っていただけてとても嬉しいです。人物や背景の細かな設定や物語を頭の中で考えながら、そして全体の空気感や雰囲気を大事にして作品を制作しています。
―今回のイラストも、文字が浮かんだシャボン玉に、日常における少しのファンタジー性が醸し出されていて、物語の1ページというか何だか色々と空想してしまいました。さて、今回はテーマとして「文字でつながる日常」と2022年4月に6ウエイトを追加リリースした「金剛黒体」を使用していただきたいというオーダーで今回のイラストを制作していだきました。イラストのポイントやご苦労された点などあれば教えていただけますか。
前田ミックさん:ポイントは「金剛黒体」の持つ全てのウエイトを画面全体に配置した構図です。文字を大小様々なサイズのシャボン玉と組み合わせることで、ウエイトによって印象が大きく変わる「金剛黒体」の魅力を押し出すことが出来たと思います。
苦労した点は文字の表現方法です。文字の視認性を優先すると文字が絵に馴染まず違和感がありましたので、文字の表現パターンをいくつか出して比較しながら調整を繰り返しました。
―「金剛黒体」には “呼吸” というキーワードがありまして、読み手にとって呼吸のような自然さで浸透できる読み心地を目指したゴシック体となります。シャボン玉を膨らます呼吸、その強弱の息遣いによるシャボン玉の大きさと、12種類の太さの「金剛黒体」が絶妙にシンクロしているなぁと勝手に思ってしまいました。また、何度も調整して最適解を見出していただいたおかげで、イラストに文字が見事に馴染んでいて「金剛黒体」の魅力も伝えていただける、弊社としてもとても嬉しいイラストになりました。
さて、こちらのイラストはオリジナルトートバッグにしてキャンペーン企画にてプレゼントさせていただきますが、完成したオリジナルトートバッグに関しまして感想などあれば教えていただけますか。
前田ミックさん:カラフルで柔らかい配色のイラストをトートバッグの黒が引き締めていて、とても格好良い仕上がりになったと思います。使いやすいサイズ感もいいですね。是非たくさんの方に応募していただきたいです。
―はい。前田ミックさんのファンの方にも文字好きの方にも推せる、恰好良い仕上がりになったと思います。普段使いで使用するときも“映え”るバッグなので、当選された方々が実際に届いたバッグを見た感想も、投稿していただく写真も、今からとても楽しみです。
また今回は「金剛黒体」を使用していただきましたが、「金剛黒体」以外に気になる書体などありましたら、その書体をどういったイラストに合わせて使用してみたいかなど教えていただけますか。
前田ミックさん:大正・昭和の広告デザインが好きなので「ロマン風書体」シリーズが気になります。色鮮やかでポップな雰囲気の作品に合わせたり、街並みを描く際に屋外広告の一部に取り入れてみたりと色々な方法で楽しみたいです。
―懐かしさと可憐さが合わさった「ロマン風書体」がミックさんのイラストとどのような化学反応を起こすのか、これまでとは違う新たな物語を感じられる作品になりそうで実現が楽しみです。では次にダイナフォントをご使用いただいた中でイラスト(絵)とフォント(文字)の関係性について、イラストレーターとして前田ミック様が何かお感じになられたことがあれば教えていただけますか。
前田ミックさん:フォントは既にデザインとして完成されていますので、絵の一部として文字を入れることは難しく思われがちです。また、作品の中の主要な部分というより、絵では表現が難しいものを説明する補助的な使われ方がほとんどです。
ですが、今回の作品制作を通してフォントをメインに配置した構図であっても表現方法によってはイラスト作品として十分成立し得ると感じました。 今後も積極的にフォントを取り入れた作品を作っていきたいです。
―フォントの会社としてとても嬉しいお言葉、ありがとうございます。最後に前田ミック様の今後の展望などあれば教えていただけますか。
前田ミックさん:現在は装画のお仕事を中心に活動していますが、今後はキャラクターをメインに制作するようなお仕事にも挑戦出来たらと思っています。
ー今後のご活躍もとても楽しみにしています。本日は貴重なお話をお聞かせいただき、誠にありがとうございました。
・キャンペーンの詳細はこちら
・ダイナコムウェア公式Twitterはこちら
・ダイナコムウェア公式Facebookはこちら
・ダイナコムウェア公式Instagramはこちら
※本キャンペーンは終了となりました。たくさんのご応募、誠にありがとうございました。

契約台数や契約年数に応じてお得な価格でご契約いただける、「金剛黒体」を含むダイナフォント全書体が使用可能な年間ライセンスです。 ゲーム&アプリ、印刷物、映像、放送、電子書籍、デジタルコンテンツ、Webデザインなど様々なコンテンツに許諾対応しています。
また、Webフォントクラウドサービス「DynaFont Online(DFO)」もご利用いただけます。
ダイナフォント年間ライセンス「DynaSmart V」の詳細はこちら

イラストレーター。
新潟県出身、埼玉県在住。1990年生まれ。
大学卒業後、広告制作プロダクションのディレクター職を経て、現在は小学生の娘をもつ母として子育て中心の生活を送りながら書籍の装画や広告イラストの仕事を手がけている。 光や空気の存在を感じる情景をモチーフにした作品を得意とし、画集「ILLUSTRARION」掲載や「絵師100人展」にも選出される。
2022年1月に開催された「出現画廊 Creator's Show Up Gallery Online」出展の全ブースの中からフォントのイメージに合う作品をフォントベンダーの観点から独自に審査して決定する「DynaFontコンテスト」にて「DynaFont賞」を受賞。
【Twitter】https://twitter.com/m_mic_0707
【pixiv】https://www.pixiv.net/users/12395539
【Instagram】https://www.instagram.com/m.mic.0707/
【HP】https://maeda-mic.tumblr.com/
「出現画廊 Creator's Show Up Gallery Online」にて開催の「DynaFontコンテスト」で前田ミック氏が「DynaFont賞」を受賞