DigiTypeフォント[DT-GB書体]導入前の状況を教えてください。 これまで外国への輸出向け印刷機の生産ラインコントローラは英語で表示していましたが、中国向けに印刷機を輸出する際、必要に迫られたのが中国語での画面表示でした。これは、中国で実際に作業を行う現地のオペレータが英語表示では作業が難しいといった理由によるもので、現場サイドからの強い要望でした。そのような経緯を踏まえ、中国向けに輸出する場合は中国語フォントを搭載する事が必要不可欠であるといった考えに至りました。 DigiTypeフォント[DT-GB書体]を選定されたポイントを教えてください。 中国語フォントの導入を検討し、インターネットの検索エンジンなどを利用して情報を精査した結果、検討対象になった製品が「DigiTypeフォント」でした。中国新文字コード規格 GB18030への対応なども考慮に入れ、他社製品とも比較検証した結果、対応や製品のコスト面でも納得し、「DigiTypeフォント」の採用となりました。採用後、印刷機にフォントを搭載する際もスムーズにご対応いただけました。 今後の展望を教えてください。 現在、「DigiType」を搭載した印刷機は、中国政府を通して中国各地へ納品しています。今後も海外への輸出量が増える中、英語・中国語以外での言語表示も考慮した多言語表示での展開も検討しています。
中国新文字コード規格 GB18030
中国(中華人民共和国)の文字コード規格は、従来のGB2312上位互換規格として、現在、中華人民共和国国家標準GB18030-2005「信息技術 信息交換用漢字編碼字符集 基本集的拡充」が制定・採用されています。
GB18030のGBは「国家標準」を中国語読みしたときの音声「GuoJia BiaoZhun」からGとBをとったもので「国家標準18030」を表しており、他のGBとつく規格と共に強制力を持っ た規格であることを示しています。
この規格は、文字符号化の規格で情報交換用の基本の図形文字および、そのバイナリコードの16進法表示を定義(GB18030-2005規格書前文)したものですが、「中華人民 共和国標準化法」や「中華人民共和国国家通用語言文字法」でこの規格の遵守が求められています。