ダイナフォントストーリー
2020年06月24日

ダイナコムウェアが台湾の朝陽科技大学視覚コミュニケーションデザイン学科の卒業制作展に協賛

ARの技術で仮想と現実空間を融合させる

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台湾台中市の霧峰区に位置している朝陽科技大学の視覚コミュニケーションデザイン学科は、デザイナー志望の学生に人気の学科です。同学科の出身者は国際的なデザイン賞を受賞するなど台湾のデザイン界において、優秀なデザイナーを多数輩出しています。
中でも卒業展は、学生たちが数年間積み上げてきた実力を示すための絶好の舞台です。
第23回朝陽視覚コミュニケーションデザイン学科の卒業展では、『「DESIGN PUNK」"Break, Build.”——破壊して創造する』をテーマに、これまでのデザインの常識とは異なる美学を以て現状のデザインを打破し、作品を見た人々に新しい価値観を提供すると共に次世代のデザイナーとしての可能性も感じてもらえるというエキサイティングな場になりました。

 
「謎の組織」を連想させるARフィルターを通して密教儀式のような感覚を生み出す
2020年4月に開催された卒業展「DESIGN PUNK」に合わせ、学生たちは現在のデザイン界へ対抗するため、密かに「謎の組織」を結成しました。「謎の組織」は、デザインに対してあらゆる疑問を投げかけ、現在メインストリームとなっている枠組みに対して、正面から立ち向かいました。
卒業展のメインビジュアルとテーマを念頭に設計されたInstagramのARフィルターは、学生デザイナーたちが複雑な工程を経て完成させたものです。ARフィルターが人の顔を検出すると青とオレンジ色に変化する仕組みで、ARフィルターの使用が組織への加入条件であることを告げるように、「会員募集」、「会員番号DP.2020***」という文字が画面上に現れ、額にも「第三の目」が浮かび上がります。
このARフィルターを使うと秘密の儀式を行っているかのような感覚に陥りますが、新興メディアが主流となっている時代において、あえて儀式的な要素を取り入れてSNSで発信することによって唯一無二の団結力を生み出せたのでした。
ARフィルターの開発デザイナーからは、「今回のデザインでは、新しいメディアを上手く活用することでより多くの人に知ってもらうとともに、ユーザーと私たちの距離を縮めて組織が一致団結することの重要性を伝えていきたいと思います。」とコメントしています。
イベント期間中、ARフィルターのリーチ数は約2万回を超え、実際にフィルターを試した人は800人近くに及び、学生の卒業展としては異例の大きな反響を呼びました。
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▲Spark ARを使ってフィルターを制作しているところ。PCのプレビュー画面とスマートフォンで表示させた画面には誤差があるので、何度も調整しなければならない。

ダイナコムウェアが最先端のデザインの奨励を目的にイベントに協賛
デザイナーと共に成長を遂げてきたダイナコムウェアでは、優秀なデザイナーの誕生を常に心待ちにしています。卒業展に参加する学生デザイナーたちから寄せられた「デザインに合わせて色んなフォントを試してみたいけど、まだ学生なので有料フォントをあまり手に入れることができない」という声に対し、新しいデザイナーを応援するという会社の理念のもと、協賛させていただきました。
ARフィルターの動く文字には、ダイナコムウェアのフラッグシップフォント「金剛黒体」が採用されています。金剛黒体は、デジタルデバイスにおいてもクリアに表示させることができ、さまざまなデジタルデバイスやクロスデバイス、クロスプラットフォームの迅速な切り替えにも対応できます。小さな液晶画面においても優れた読み心地を提供でき、スマートフォンで操作を行うInstagramのARフィルターにもその効果が十分に発揮されました。
こうして採用された金剛黒体が画面上で揺れ動きながらも鮮明に表示される様子は、まるで反逆者の揺るぎない不屈の精神のようにも見えます。

ARフィルターの開発デザイナーからは、「金剛黒体は細い文字から太い文字まであって、線もはっきりとしているので、テーマにも合うと思いました。また、ユーザーがはっきりと文字情報を識別することができるような書体なので、会員番号などのデザインにも最適でした。」というコメントをいただいています。
また、華康新特明体(ダイナフォント明朝体繁体字版)や、華康粗黒体(ダイナフォントゴシック体繁体字版)を組み合わせることで、表情豊かに文字の世界を表現できます。
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▲フィルターに表示されている「会員番号」に金剛黒体、「組織募集」には華康新特明体、「2020」には華康粗黒体が採用されています。
 
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▲台湾版のダイナフォントパッケージ製品
オンラインとオフラインで開催することで魔法のように人々を魅了する
「【DESIGN PUNK】は、軸となる理念とメインビジュアルを応用して、グラフィックデザインやマルチメディアデザイン等、多様なデザインを生み出しました。学生たちは視覚デザイン、色彩、記号、タイポグラフィ、レイアウトなどの常識を打ち破るため、あえて乱雑にしたレイアウトの中でバランスを整え、PCで計測した数値をデザインに落とし込み、さらには墨を散らす、一部の紙を引き裂くといった様々な方法で破壊されたテイストや混沌とした映像を作り出しました。
また、作品によって手で引き裂いたり、折り曲げたりすることで初めて全貌が見えるものもあり、見る側に参加してもらうことで作品が完成するような仕掛けもありました。

4日間にわたりキャンパス内で開催された卒業展は、5月8日に幕を閉じ、5月22日~25日に台北南港展示ホールで開催となる「新一代設計展(新世代デザイン展)」に展示される予定でしたが、新型コロナウイルスの影響により、5月22日よりオンラインで公開され、デザイナー・クリエイターとの交流・商談が行われました。
新一代設計展(新世代デザイン展)は台湾の新鋭デザイナーが集う展示会で、毎年約60校、140の学部、10000名のデザイナーが手掛ける4000件の作品が同じステージで競い合います。 【DESIGN PUNK】は実際に展示会を行うことで見る側との距離を縮め、反逆精神を実際に感じてもらう一方、オンライン展示会の開催を通してFacebookやInstagramで広がりを見せ、魔法のように人々を魅了するような効果をもたらしました。

 
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朝陽科技大学視覚コミュニケーションデザイン学科
就職市場における競争力を高めるために、「専門的な実践」と「創造的思考力」を兼ね備えたハイレベルの視覚コミュニケーションデザインの人材を育成することを目的としています。
長年にわたって教育質保証制度を徹底的に実施し、学科の改革などを推し進める中で、カリキュラムと統合的な運営という2大要素を発展させてきました。

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