ゲーム・アミューズメント機・アプリケーション向けライセンス採用事例
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壮大なスケールのオンラインRPGとして、幅広いユーザに支持されている『ファンタシースターオンライン2』では、その世界観を構築する要素のひとつをダイナフォントが担っています。
今回、 株式会社セガ ゲームコンテンツ&サービス事業本部 第3事業部 第3開発第2部 第1デザインセクション デザイナー・津秦大輔氏にフォントに関するお話を伺いました。
株式会社セガ ゲームコンテンツ&サービス事業本部 第3事業部 第3開発第2部 第1デザインセクション デザイナー氏
編集部:『ファンタシースターオンライン2』の世界を表現するためのUIフォントを決めたポイントをお聞かせいただけますか?
津秦:このゲームは広大な宇宙を舞台にしたSF作品ですので、それを表現するためにいくつかのフォントを見て検討しましたが、直線的なデザインを基本として、ハライやハネといったエレメントに少し遊びを持つ未来的な印象も備えた「綜藝体」を見た時、これはもう他の選択肢はないと思いました。
システムフォントとしては、可読性の高さと多言語対応という点から、「平成ゴシック体」を採用しています。
編集部:ゲームの開発では海外での展開なども視野に入れてフォントを選択する必要があるわけですね。
津秦:もちろんそれも想定していますけれども、国内でもいろいろなユーザさんがいらっしゃいますので、開発の段階からさまざまな言語に対応しているフォントというのが、まず重要になってきます。
編集部:UI開発という面から見て感じられるダイナフォントの強みをお聞かせください。
津秦:やはり対応言語の幅が広いということ、また、デザイン性も含めて選択肢がとても豊富という点ですね。
ゲームはそれぞれの世界観を持っていますから、その内容に最適なフォントを選ばなくてはなりません。
ゲームとしてはもちろんビジュアルが重要ではありますが、同じようにUIで使用するフォントも世界観を作るためには重要ですから、デザイン的な選択肢が豊富なダイナフォントはとても強みになると思います。
幅広いユーザに支持される『ファンタシースターオンライン2』の展開に、これからもダイナフォントが貢献していくことでしょう。
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ファンタシースターオンライン2で採用されているフォントは、ゲームの持っているSFという世界観にマッチした綜藝体と、高い可読性と多言語対応の平成ゴシック体。ゲームの世界に溶け込みながらも世界観を表すとともに、コミュニケーションツールとしての役割を両立させています。
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平成ゴシック体はディスプレイ上でも視認性が高く可読性が保たれている。また、多様なユーザにも対応できる多言語対応でシステムフォントに求められる要求をすべて満たしています。
カテゴリー:基本書体
書体の太さ:W3/W5/W7/W9
カテゴリー:基本書体 書体の太さ:W3/W5/W7/W9 平成ゴシック体は明朝体の縦画の起筆と横画の収筆の三角形を無くし、ストロークを分かりやすく調整している書体です。 ファンタシースターオンライン2では平成ゴシック体W7が採用されています。
カテゴリー:その他
書体の太さ:W5/W7/W9
太く正方な字形に1文字の中に生じる余白部分を均等化し、直線の曲がりやハネの先端部分をややカーブさせる事で独特のポップさが生まれたデザイン書体です。ファンタシースターオンライン2では綜藝体W7が採用されています。
文:島崎肇則 資料提供:株式会社セガ