連載コラム
2019年07月22日

ぬらくら第99回 「束の間のバリ島」

下車駅は地下鉄・丸ノ内線の新高円寺、住所は東京都杉並区高円寺二丁目二十番十五号。ここは、ぬらくら子が新高円寺に行ったときには必ずといつていいほど寄る所です。

地下鉄の駅を出て「ルック商店街」に入り三分ほど行くと左手にスーパーマーケット「三平ストア」があります。

その真向かいのスタンド・バーと焼鳥屋に挟まれたギシギシ言いそうな狭い階段を登りきって左側、紅い花をモチーフにしたステンド・グラスが嵌め込まれた木のドアの横に「カフェバリチャンプル」と刻んだ板が打ち付けてあります。


マンガでわかる「日本絵画」のテーマ
マンガでわかる「日本絵画」のテーマ
紅い花が嵌め込まれたドアを開けると、狭い店内の壁一面にこの店のオーナーで調理もこなすグラフィック・デザイナーが本業のペタンさんが、どれも一気に描き上げたようなバリ島のダンサー達のドローイング作品が並んでいます。

右側の壁にはバロンダンスで使われる聖獣バロンの頭部が掛かっています。


マンガでわかる「日本絵画」のテーマ
カフェバリチャンプルはバリ島出身のペタンさんが一人で切り盛りしているバリ島料理の専門店です。

ランチ・タイムはナシチャンプル、ナシゴレン、ミーゴレンとメニューは限られていますが何時もナシチャンプルを頼んでしまいます。ついでにインドネシアのビンタン・ビールも。


マンガでわかる「日本絵画」のテーマ
最初に出てくる大きめのカップはスープです。
鶏ダシをベースにした辛味の効いたカレー・スープで、具は日替わり、春雨の口当たりが好くて爽やかです。


マンガでわかる「日本絵画」のテーマ
ナシチャンプルは目の粗い竹製のザルに敷かれた紙皿に載ってきます。
中央に米飯が盛られ、その周りを日替わりで六、七種類のバリの味が並びます。
この日の米飯の周りは、手前から右回りでバナナの皮包みのペペ、割り箸に巻いた鶏のつくね、ラワール、サンバル、ミーゴレン、シャーペン(えびせん)、野菜炒めでした。


マンガでわかる「日本絵画」のテーマ
バナナの皮に包まれたペペの中身は蒸したピリ辛の豚肉です。

マンガでわかる「日本絵画」のテーマ
皿にはママゴト遊びの器と間違えてしまいそうな、猪口よりもさらに小さな木鉢が載っています。木鉢に盛られているのはペタンさんがこだわりをもって作る特製サンバルです。
このサンバルがとても濃厚でピリピリの辛々味は米飯のアクセントにもなります。


マンガでわかる「日本絵画」のテーマ
一緒に頼んだインドネシアのビンタン・ビールが無くなる頃には、紙皿の上もキレイになっています。

食後のデザートは熱々の揚げバナナにアイスクリームを組み合わせたピサンゴレン・アイスクリームと、よくかき混ぜてから珈琲粉が沈むのを待って上澄みを頂く、特徴のある香りと味のバリ・コーヒーです。


マンガでわかる「日本絵画」のテーマ
高円寺でのバリ・タイムのひとときは店内に流れるバリの音楽と共にユッタリと流れていきます。

店名にもついている「チャンプル」は沖縄の「ゴーヤ・チャンプル」のチャンプルと同じ「混ぜ合わせる」という意味だとペタンさんが教えてくれました。

タイトルの「ぬらくら」ですが、「ぬらりくらり」続けていこうと思いつけました。
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ダイナコムウェア コンサルタント
ダイナコムウェア株式会社
コンサルタント
mk88氏

PROFILE●1942年東京都生まれ。1966年桑沢デザイン研究所ビジュアルデザイン科卒。設備機器メーカー、新聞社、広告会社を経て、総合印刷会社にてDTP黎明期の多言語処理・印刷ワークフローの構築に参加。1998年よりダイナコムウェア株式会社に勤務。Web印刷サービス・デジタルドキュメント管理ツール・電子書籍用フォント開発・フォントライセンスの営業・中国文字コード規格GB18030の国内普及窓口等を歴任。現在はコンサルタントとして辣腕を振るう。
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