ゲーム・アミューズメント機・アプリケーション向けライセンス採用事例
カプコンUXデザイン室公式キャラクター
そしてヒットゲームには、それぞれユーザーを魅了する独特の世界観が構築され、その世界観を支える要素のひとつにフォントがあります。
1996年の第1作発売以来、圧倒的な支持を受け、2019年1月にシリーズ最新作の『バイオハザードRE:2』をリリースしたカプコンのUXデザイン室にフォントについてインタビューしました。フォントに関する質問には、カプコンUXデザイン室公式キャラクターであるユーイチとビリーが答えてくれています。
ユーイチとビリー
カプコンUXデザイン室の公式Twitterアカウント。
UIやアートワークの制作話など、UXデザイン室の情報を発信。
https://twitter.com/capcom_uxd
編集部：UXデザイン室では、ゲームの中でフォントの果たす役割を、どのように捉えておいでですか？
カプコンＵＸデザイン室：ゲームの中で、フォントはそのゲームの世界観を伝えたり、ゲーム内の情報を伝えるユーザーインターフェースとしても、とても重要な役割を果たしています。
『このゲームはどんなゲームなのか?』を、限られた情報の中で最大限ユーザーに伝えるための大事な要素であると考えています。ゲームの世界観に合わせて、ダイナフォントを始めとしてさまざまなフォントを選んでいます。
キャラクターのセリフやメニューなど、フォントが使われる箇所は多岐に渡り、ひとつひとつのフォントが、ゲームの世界観を支えるもので、どれだけラインナップされているかはフォントメーカーを選ぶ際の重要な要素になります。
バナーや動画、広告媒体でも使える安心の使用許諾
編集部：フォントメーカーの中でも作品にダイナフォントを選定した理由についてお聞かせください。
カプコンＵＸデザイン室：基本の明朝体、ゴシック体だけにとどまらず、毛筆系、POP系から手書き風なものやビットマップ風のものまで数多くの特徴ある日本語書体がゲームの雰囲気に合わせて選べる事、またバナーやゲーム紹介動画といった広告媒体にもそのまま使える手軽さが魅力です。
もちろん、ライセンスの対応する範囲も重要で、ダイナフォントの年間ライセンス「DynaSmart V」は印刷、映像、ゲームおよびアプリ、Web デザインなど、さまざまなコンテンツに許諾対応していて、幅広い展開をするゲームの世界には最適な選択肢といえるでしょう。
ダイナフォント年間ライセンス「DynaSmart V」
ダイナフォント年間ライセンス「DynaSmart V」は、日本語書体から多言語書体までダイナフォント全書体を収録した年間ライセンスです。
印刷物、映像、放送、電子書籍、ゲーム&アプリ、デジタルコンテンツ、Webデザインなど様々なコンテンツに許諾対応しています。豊富な多言語をフォントを収録しており、ローカライズに最適です。
また2019年4月19日からは、ダイナフォントをWebフォントとして使えるWebフォントクラウドサービス「DynaSmart DFOオプション」も使用できるサービスが開始しました。
「DynaSmart V」の詳細はこちら
バイオハザード RE:2 の独特な世界観の演出にもフォントが一役買っている
大神 絶景版のパッケージでは、ダイナフォント「クラフト墨」や「顔楷書」を使用
逆転裁判123 成歩堂セレクションの公式サイトで公開中の「大江戸戦士トノサマンの唄」ではダイナフォント「勘亭流」を使用
サバイバルホラーの最新作「バイオハザード RE:2」はリアルなグラフィックと世界観で不動の人気を誇る
対応ハード：PlayStation 4 / Xbox One / PC CERO:D（17歳以上推奨）
Z VersionはCERO:Z（18歳以上のみ対象） 価格：7,222円（税別）～
バイオハザード RE:2公式サイトはこちら
爽快剣戟アクションでユーザーを魅了した「鬼武者」では、将棋の駒を模した書き文字風の表現で、和の世界観演出に一役買っている
対応ハード：PlayStation 4 / Nintendo Switch / Xbox One / PC
CERO:C（15歳以上対象） 価格：3,231円（税別）～
鬼武者公式サイトはこちら
日本画のような美しいグラフィックと、心温まるストーリーが展開される「大神 絶景版」では、和の雰囲気を表現するフォントとして「ダイナフォント魏碑体」が選ばれている
対応ハード：PlayStation 4 / Nintendo Switch / Xbox One / PC
CERO:A 価格：2,769円（税別）～
大神 絶景版 公式サイトはこちら
法廷を舞台に、証拠品と言葉でたたかう「逆転裁判123 成歩堂セレクション」のテキストでもダイナフォントが一役買っている
対応ハード：PlayStation 4 / Xbox One / PC CERO:D（17歳以上推奨）
Z VersionはCERO:Z（18歳以上のみ対象）
価格：7,222円（税別）～
逆転裁判 123 成歩堂セレクション公式サイトはこちら
カテゴリー：その他
書体の太さ：W9
書道元来の構成や書き方に変化を加え、文字の面白さや破調を表現した書体です。線の長さや「へん」「つくり」などの部首に字形を崩す程の変化に加え、空間の取り方も個性的で、可愛らしくリラックスした雰囲気にあふれています。
カテゴリー：毛筆系書体
書体の太さ：W5/W7/W9
上品で端正なスタイルながら、雄渾なストロークと伝統的な筆墨の楷書特有の趣を持ち合わせ、終筆部分は毛筆の柔らかい質感が表現された優美な楷書体です。タイトルなどに端正な雰囲気を持たせることができます。
カテゴリー：毛筆系書体
書体の太さ：W7
古風で雄渾な雰囲気を表現した書体です。力強い角張った方筆と厚みのある点筆で北魏時代の素朴な字体を再現しました。古風で伝統的なパッケージデザインやゲームなどのインターフェースにオススメです。
カテゴリー：その他
書体の太さ：W6/W9/W11
江戸時代に使用されていた手書き文字を元に開発された書体です。重厚で丸みを帯びたデザインから独特の個性を感じることが出来ます。レストランの案内板や雑誌、旅行ガイドや大きな看板などにも適しています。
カテゴリー：基本書体
書体の太さ：Ultralight / Thin / Light / Regular / Medium / Semibold
小さな液晶画面においてもストレスフリーな読み心地を実現した、6種類の太さと15種類の多言語で展開するハイエンドな書体です。デザインに統一性を持たせることで、ゲームのローカライズにも最適です。2018年度の「Best Of Golden Pin Design Award（年度最佳設計獎）」を受賞しています。
金剛黒体特設サイトはこちら
金剛黒体が2018年度GOLDEN PIN DESIGN AWARDで「ベスト・オブ・ゴールデン・ピン」を受賞のお知らせはこちら
本記事は2019年4月26日に発売された「+DESIGNING Vol.47」から転載させていただいています。各ゲーム画面に使われているフォントはダイナフォント他各メーカーのものです。
文：島崎肇則 資料提供：株式会社カプコン
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