公益財団法人 日本漢字能力検定協会
外字ソリューション導入事例インタビュー
「外字サーバEV」を導入された経緯を教えてください。
日本漢字能力検定協会は「日本語・漢字を学ぶ楽しさを提供し、豊かな社会の実現に貢献する」を理念に掲げ活動する公益財団法人です。その事業の一つとして日本漢字能力検定や文章読解・作成能力検定、BJTビジネス日本語能力テストを実施しています。
日本漢字能力検定の受検者様には合格証書・合格証明書・検定結果通知の3つの結果資料をお渡ししており、結果資料に表記するお名前に関しては、正確で美しい文字でなければなりません。「外字サーバEV」導入以前はダイナコムウェアの外字パッケージ製品「拡張人名外字」を使用して外字への問題に対応してきました。その際、「拡張人名外字」に収録された人名外字2,878文字でも表示できないお名前は結果資料に直接筆耕することで対処してきました。日本漢字能力検定は約9割が団体受検(準会場受検)です。団体担当者は受検者様1名に対し、3つの結果資料をお渡しいただく必要があり、担当者にとって仕分け作業が大きな負担になっていました。また、結果をより早く送付してほしいという要望も多くあったため、よりよい受検環境を整えるために<結果資料の形状を変更することで担当者の負担を減らす><結果をより早く送付する>の実現が必要となりました。
上記を実現するうえで筆耕対応が難しいことが判明し、「外字サーバEV」を導入しました。
「外字サーバEV」を選定されたポイントについて教えてください。
合計76,112文字に対応している外字サーバEVはとても魅力的でした。またシステムを移行する際に、他社製品ではこれまで使用してきた外字の文字コードとの違いも懸念されたため、「拡張人名記号外字」の外字も網羅した同社の互換性のある上位製品への移行はとても安心感もありました。外字作成後に直ぐに印刷できる点や作成した外字をデータベースに蓄積して社内でも委託先でも外字を一元管理できるという点もメリットでした。
「外字サーバEV」を実際に導入いただいた使用感などを教えてください。
外字サーバEVの導入による結果資料の形状変更に伴い、5日間程度の納期短縮を実現でき、団体担当者からも喜びの声をいただけました。システムに関しましても納期どおりに稼働することができ、導入から今まで特に問題なく使用させていただいています。
今後の展望やダイナコムウェアへのご要望などあれば教えてください。
漢字約6万文字を全て収蔵したIPAmj明朝フォントのニュースが昨年発表されましたが、今後、人名外字のデジタル表示環境が整備されれば、現行システムをデジタルへと移行してペーパーレス化する事でこれまでより早く受検者様に正しい人名表記で結果をお届けできるようになるのではと期待しています。
写真は業務部業務課の東垣様。漢検 漢字博物館・図書館(漢字ミュージアム)内に設置された2017年「今年の漢字®」の前にて撮影。
漢字ミュージアムに展示されている迫力満点の漢字5万字タワー。
日本漢字能力検定協会運営による、見て聴いて触れるグラフィック展示や映像シアター、遊び楽しみ学べる展示コーナー・図書館など漢字の魅力が体験できる日本初となる漢字の体験型のミュージアムです。
住所:〒605-0074 京都府京都市東山区祇園町南側551番地 (京都市元弥栄中学校跡地)
TEL:075-757-8686 / FAX.075-531-0340
URL:http://www.kanjimuseum.kyoto
設立:1992年
本部所在地:〒605-0074 京都市東山区祇園町南側551番地
URL:http://www.kanken.or.jp
日本語・漢字に関する普及啓発・支援、日本語・漢字に関する調査及び研究、日本語・漢字に関する能力育成、その他この法人の目的を達成するために必要な事業を手掛けています。