メイキングストーリー
2018年04月04日

優しさは 何よりも 強く美しい。 / 相撲体

優しさは 何よりも 強く美しい。 / 相撲体01


【はじめに】

相撲体は江戸時代に相撲の告知や番付表で使用された文字から誕生した書体です。隙間が少なく重量感のある筆画から力士の力強さや俊敏な身のこなしが連想できます。
 

【デザインの発想】

優しさは 何よりも 強く美しい。

相撲体は太く力強い字形の中にどこか柔らかさも持ち合わせており、まるで気迫の中に優しさという一面が垣間見える力士のようです。本物の強さというのは、服従させる為にあるのではなく守るためにあります。「たった一人の為の優しさ」をテーマに、気迫と優しさをはっきりと対比させることで相撲体の強さの中に柔らかい要素を持ち合わせているという特徴を際立たせました。


【撮影】

塵手水(ちりちょうず)と呼ばれる土俵上で、力士が取組前に行う土俵入りの礼式が行われます。四股を踏んだ瞬間、土俵上に土ぼこりが舞って、あたかも観客の視線のように照明が力士を照らし、相撲に取り組む前の力強い背中が映し出されていきます。映し出されたその後ろ姿は取組に挑むための気迫に溢れています。拍手を打った後、両手を翼のようにして広げたその瞬間に大きな手に小鳥がそっと止まるという演出には、大一番の前の抑えきれない闘争本能の中にも優しさといった一面を持ち合わせている様子を表現しています。

優しさは 何よりも 強く美しい。 / 相撲体02


【制作秘話】

撮影現場では暗幕を用いて力士が取組に集中する際の雰囲気を作り出しました。また土俵の脇にはスモークマシーンを設置して照明の脇から白い煙をもくもくと焚き、煙が立ち上ったり消えたりするような演出で、この場所が外界と切り離された神聖な空間であることを表現しました。動画ではゆらゆらと揺れ動く濃い霧の中にゆっくりと照明の光が差し込み、落ち着きのある出で立ちの力士が映し出すことで、取組が始まる前の時間を一気に凝縮させたシーンに仕上げました。煙が部屋一面に広がった空間は、力士による揺るぎない強い意思も漲り、現場に立ち会ったスタッフも思わず息をのむようにじっと力士の背中を見つめていました。
全身を映さずとも体から手先までのラインや目線などから明確な情感と力強さを感じ取ることができるように何度も力士の姿勢や体の角度を調整し直した末、動画は完成に至りました。

相撲体「相」
相撲体
カテゴリー:その他
書体の太さ:W12
江戸時代に使用された図案文字である江戸文字の一つ「相撲文字」をデジタルで表現した書体です。力士を連想させる太く力強い字形の中にどこか柔らかさも感じさせる書体として、看板やタイトル部分にオススメです。
相撲体 書体見本
※相撲体は、ダイナフォント年間ライセンス「DynaSmart」シリーズに収録されています。DynaSmartシリーズの詳細はこちら

   More Information