メイキングストーリー
2018年04月05日

一意専心、初志貫徹 / 新篆体

一意専心、初志貫徹 / 新篆体01


【はじめに】

新篆体は篆書の書風を引き継いだ書体で、均等で丸みのある線質と回転するような曲線の筆勢及び細長い字形に、左右対称に近い構造が合わさることで、文字に独特の動きを生み出しています。
 

【デザインの発想】

一意専心、初志貫徹

何も考えずに簡単に事を進めているように見えても、そこには目に見えない技法が存在しているものです。皿を回すその動きは決して大きくはありませんが、その中に確かな技法が隠されており、皿と人が一体化したように思いのままに回転を操ります。そんな中国の伝統的な雑技である皿回しは新篆体に通じるモノがあります。新篆体の「篆」という文字は、まるで女性がしなやかで美しい立ち居振る舞いで皿を回しているようにみえ、そこからデザインの発想が生まれてきました。


【撮影】

濃紺の紗衣(しゃぎぬ)を身につけた古風な雰囲気の美しい女性が淡い笑みを浮かべながら朱色で彩られた空間に立っています。両手を横に広げ、手には長い棒を持ちながら色鮮やかな水色の皿を器用に回していきます。落ち着きの中に女性の器用さと腕白さがにじみ出ている様子を表現するため、赤と黄の色味のメイクを施しました。

一意専心、初志貫徹02


【制作秘話】

撮影では女性が回している皿は延々と回り続け、殆ど止まることはありませんでした。カメラチェックを行う時でも女性は皿を回り続けて歩いてきて、そんな様子に撮影チームも驚きを隠せずに女性に「今は回さないので大丈夫なので休憩して下さい!」と声を掛けましたが、「コツがあるので回し続けていても大丈夫です。回しながら様々な動作を行うこともできますよ!」と笑顔で返してくれました。訓練を積み重ねたその手に握られた棒は、手の一部のように自由自在に操ることができるまでに至り、その熟練の技から生まれた漲る自信も女性の顔がアップになる時に伝わってきます。皿回しの時の持ち手の角度を低めにして横に開くような体勢になってもらうことでレイアウトを左右対称に近づけることで、いとも簡単に皿回しをしているようなしっかりとした基礎と素晴らしい安定感が伝わる画面を作り出すことができました。

新篆体「篆」
新篆体
カテゴリー:毛筆系書体
書体の太さ:W5/W7
ハンコに使用される象形文字に近い篆書体という書体を、柔らかな曲線と細長い字形という特徴を保ちながらも、篆書体の複雑な回転をシンプルにし、現代風に読みやすく分かりやすくアレンジした書体がダイナフォント「新篆体」です。
新篆体 書体見本
※新篆体は、ダイナフォント年間ライセンス「DynaSmart」シリーズに収録されています。DynaSmartシリーズの詳細はこちら

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