メイキングストーリー
2018年04月09日

自由に、大胆に、進む / ロマン鳳

自由に、大胆に、進む / ロマン鳳その1


【はじめに】

ロマン鳳は昭和2(1927)年に発行された雑誌をアイデアに開発された書体です。右はらい、左はらいなどに葉の形状のストロークに取り入れられ、レトロな雰囲気の中にも優雅であか抜けた雰囲気を感じることができます。
 

【デザインの発想】

自由に、大胆に、進む

1950~60年代のキャビンアテンダントといえば、洗練された制服を身にまとい、エレガントなイメージと自信に満ちあふれた様子が多くの人の憧れとなって空を飛び回るように仕事をこなしていました。キャビンアテンダントに憧れを抱く人々は空を見上げるたび想いを募らせたことでしょう。ロマン鳳の筆画は鳥のように優雅に羽を広げて、世界中を漫遊しているような何物にも縛られない魅力を放っており、どこかキャビンアテンダントと通じるものが感じられます。


【撮影】

スカイブルーの制服に身を包んだキャビンアテンダントは、しっかりとしたメイクで荷物を持つと自信にあふれた様子で次の目的地へのフライトへ挑んでいきます。まぶしい太陽をイメージさせるオレンジ色のスカーフを首に巻いて風になびいて歩く様子は気品に満ちています。そんなキャビンアテンダントに想いを寄せる男性の掴むことのできない手の仕草を描くことで、目の前の女性を振り向かせることが困難な様子、また手に入らない程により夢中になっていく男性の心情を表現しました。衣装に空の青と太陽のオレンジ色を連想させるような配色を用いることで、キャビンアテンダントに思いを寄せる男性が空を仰ぎ見ているかのような様子もあわせて表現しています。

自由に、大胆に、進む / ロマン鳳その2


【制作秘話】

動きのある画像で1シーンを切り取ったようにみえますが、実際にはシーンを細かく分けて撮影を行っています。まずキャビンアテンダントの横顔の撮影が行われ、照明を当てながら背景色と衣装のブルーが自然に混じりあうように調整を行い、光と影を鮮明にしました。次に風になびくスカーフの撮影を行いました。その際にスカーフを持ち上げる高さを何度も調整して、レンズ越しでスカーフがなびいている瞬間を捉えられるように試行錯誤を繰り返すと共に、スカーフの美しいラインを作り出すために弧度の調整を行いました。最後にキャビンアテンダントに想いを寄せているような雰囲気を持った男性の手の撮影を行いました。一連の画像をデジタル処理で全て繋ぎ合わせることで動画の1シーンを切り取ったような一枚が完成しました。

ロマン鳳「鳳」
ロマン鳳
カテゴリー:ロマン風書体
書体の太さ:W7
昭和2(1927)年に発行された『演芸と映画』をアイデアに、人々の日常や風情を描いた浮世絵的なスタイルを文字印象に応用した書体です。葉の形状を、右はらい、左はらいなどのストロークに取り入れた書体です。
ロマン鳳 書体見本
※ロマン鳳は、ダイナフォント年間ライセンス「DynaSmart」シリーズに収録されています。DynaSmartシリーズの詳細はこちら

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