ダイナフォントストーリー
2015年09月02日

FIND UP DynaFont 「古籍書体シリーズ」

中国の古い書物の文字をもとにした「古籍書体」シリーズ

文●+DESIGN 編集部

ダイナコムウェアは、台湾・故宮博物院に納められた古籍と、古籍の復刻版をもとに開発された書体「古籍木蘭」「古籍真竹」「古籍糸柳」「古籍銀杏」「古籍黒檀」を「DynaFont古籍書体シリーズ」として発売を開始しました。

選ばれた古籍は、『元豊類稿』『唐百家詩選』『天工開物』『四庫全書』『范伯子集』 の5冊。ここに掲載された文字から、漢字の復刻に5年、さらに1年をかけて、かなのデザインおよび組みあげた際のバランスを調整しています。書体はいずれも、長い年月を感じさせるたしかな重厚感を備える一方で、整理された筆跡からはデジタルならではのシャープな印象も受け、クラシックなデザインのみならず、現代のクリエイティブにもスムーズに取り入れることができそうです。

今回はこれら5書体を、もとになった古籍とともに紹介します。

古籍木蘭
古籍木蘭
宋朝の詩文家であり、唐宋八大家の一人である曽鞏の詩文集『元豊類稿』聚珍倣宋版の活字を復刻した書体。のびのびとした力強さを感じる端正な筆遣いが特徴です
古籍真竹
古籍真竹
北宋の詩人「王安石」が唐朝の数々の詩をまとめた詩集『唐百家詩選』の文字をもとに開発された書体。竹のようにしなやかな強さを備えています
古籍糸柳
古籍糸柳
歴史の主要書籍を集めた『四庫全書』をもとに開発された書体。同書は清朝第6代皇帝・乾隆帝の勅命により1773年に設置された四庫全書館にて、12年の歳月をかけて編纂された中国最大の漢籍叢書です
古籍銀杏
古籍銀杏
中国の農業と手工業の産業技術百科書『天工開物』をモチーフとして開発された書体。同書は中国の産業技術史を展望するための書籍として高い評価を受けています
古籍黒檀
古籍黒檀
清朝末年の文学家・范当世によって創作された詩文集『范伯子集』の文字をもとに開発された書体。同書は唐宋の古文を規範とした清朝最大の文学流派・桐城派後期の傑作とされています
古籍書体プロポーショナルフォント
Windows 版にはプロポーショナルフォントも同梱されているので、デザイン上、かなが小さい書体であっても、きれいに組みあげることができるようになっています
「+DESIGNING」2014年5月号より転載

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