メイキングストーリー
2017年08月07日

恋を読書で勉強! / ロマン雪

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【はじめに】

ロマン雪は、1925年の藤原太一著書による『図案化せる実用文字』から着想を得て星や月といったモチーフを書体デザインに取り入れた古典ロマンの雰囲気を再現した書体です。

【デザインの発想】

恋を読書で勉強!
 
現代では夜も照明やライトの光で明るいため月明りを感じることが少ない環境にあったりするため、風情を感じる能力は現代人より昔の人のほうが優れているといえます。
しかし現代においてもレトロなスタイルは廃れることなく、私たちは当時の人々が身につけていた装飾品や、メイク、本などから学びとり、現代に融合させることで新たなロマンを完成させています。

【撮影】

レトロな雰囲気が特長のロマン雪は、当時のロマンチックな感情を書体デザインにも取り入れて開発されています。「現代人が昔のロマンを学ぶ」という雰囲気を醸し出すためにブックカバーに書体デザインの一部を模様として取り入れ、フェルト帽、黒縁の眼鏡などの小物からモデルの髪型までレトロなスタイルに仕上げました。また今回のキーポイントは主人公が「現代人」であり、昔の人ではないということでした。そのため、レトロさに加えてエアープランツと指輪をあしらうことで、過去と現在が交わり合う絶妙なバランスを作り出しました。

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【制作秘話】

「ロマン雪」を演出するために、どのようなモデルが相応しいのかを考えた際、優しく柔らかい雰囲気の中に知性も感じさせる女性をイメージし、キャスティングしました。当初のイメージではボブスタイルを予定していましたが、モデルの髪質がくせ毛だったため、まとめ髪に変更したところ、思いがけず一層の雰囲気が醸し出されるようになり、ロマンあふれる仕上がりとなりました。

今回の撮影で難航した点は、どういった表情で撮影するのがベストかという点でした。撮影を続ける中で「ちょっと困ったような様子」「真剣に読書をしている様子」「難しい本を読んでいる様子」など、カメラマンからモデルに対して様々なイメージが要求され、数カットずつ撮影されていきました。その要求に合わせ眉の動きや手の位置などを調整し、それぞれのイメージを形にしていくモデルを見て、その真摯でひたむきに学ぶ雰囲気が伝わってきて「確かにロマンだって学ばないと」と深く共感できるシーンとなりました。


ロマン雪
ロマン雪
カテゴリー:ロマン風書体
書体の太さ:W9
「ロマン雪」は1925年の藤原太一著書による『図案化せる実用文字』から着想を得て、図中の婦人の華麗な装いや愛らしいスタイルをヒントにして、大正末期から昭和初期にかけての古典ロマンの雰囲気を再現した書体です。独特の字形が大きなインパクトを与える事から、ロゴやPOPなどで大きく活用できます。
ロマン雪

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