メイキングストーリー
2017年08月02日

この一歩も、次の一歩も、あなたの為にある / クラフト墨

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【はじめに】

クラフト墨は、丸く豊かな運びによって墨字の躍動感が存分に表現された書体です。活発で可愛らしい雰囲気で、読み手との距離を一歩ずつ近づけていきます。

【デザインの発想】

この一歩も、次の一歩も、あなたの為にある
 
フォントは、人々のコミュニケーションをより生き生きとしたものにするために存在しています。私たちが考えるクラフト墨のイメージは、まるで無邪気な子供のようだったため、今回パントマイムでその全てをシンプルに表現しています。
子供のように興味深く辺りを探索しているとそこに小さな花が一輪ひっそりと咲いている事に気づいたときの感動と愛おしさに溢れた様子を演出しました。

【撮影】

一日の始まりは、主人公が夢から目覚め、口元に笑みを浮かべているシーンから始まります。天高く伸びをすると、興味津々に辺りをあれやこれやと見回し始めます。
すると、何かを見つけたような表情を浮かべ、慎重に近づいていくと、そこには小さな花がひっそりと咲いており、手に取ってそっと口づけをします。
この口づけは、花に対してだけではなく、身の回りに溢れている美しいもの全てに対して向けられています。
クラフト墨は文字全体に「ストーリー性」を感じる書体です。そのため、可愛さあふれるパントマイムで子供らしさを存分に表現しました。パントマイムのシーンをよりリアルに再現するため、全体を黒、グレー、白を基調とした配色でシンプルに仕上げ、背景にグレーの大小2つの丸いクッションを配置することで、全体に奥行きを感じさせるレイアウトになっています。

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【制作秘話】

クラフト墨に天真爛漫さを感じた我々は、すぐにパントマイムで表現したいと思うようになり、お願いしたいパントマイム・アーティストの候補もすぐに決定しました。
姚尚徳氏は台湾でも著名なパントマイム・アーティストで、そのふくよかな体型とコミカルで面白い演技で、クラフト墨を表現するのに最もふさわしい人物だと考え、オファーしたところ、快く引き受けていただけました。
監督は引きのシーンから撮影を開始し、最後にアップを撮影するという流れを採用しました。
姚氏は、アングルに関わらず指先から足先まで細部まで気を配りながら演技を続け、具体的な指示が無くても撮影のたびに表情を変化させ、我々に喜びの表情にはこんなにも種類があるのだと教えてくれました。花に口づけするシーンでも「ちょっと恥らったような」「愛情がこめられたような」「情熱的な」という風に多様な口づけで魅せてくれました。こうして花に口づけするシーンからも姚氏の卓越した演技テクニックを感じることができます。姚氏の演技から優れた演技の中には奥深さがあり、同時に私たちを笑顔にさせてくれるような美しさが秘められていることが分かりました。
クラフト墨とパントマイムは一見結びつかないように思えますが、こうして考えてみると意外な共通点を見つけることができるはずです。

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クラフト墨
クラフト墨
カテゴリー:その他
書体の太さ:W9
クラフト墨は、書道元来の構成や書き方に変化を加え文字の面白さや破調を表現した書体です。線の長さや「へん」「つくり」などの部首に字形を崩す程の変化を加えました。空間の取り方も独特で丸く豊かな運びによって可愛くリラックスした雰囲気が引き出され、墨字の躍動感が表現されています。生活・旅行などの情報雑誌、メニュー、ポスターにオススメです。
クラフト墨

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