PICK UP 書体
2017年06月19日

DynaFont PICK UP書体-南極POP

その景色は何とも壮麗だった…

 

ふと見上げた瞬間、
目の前の山脈に3、4本の亀裂のような割れ目が見えて、
その景色は何とも壮麗だった...
「根っからの山好き」というのは、多くの教養高き文人に共通している点でもあります。
日常生活や人間社会に渦巻いている煩悩は何と多いことでしょう。
思い立ったらその煩悩を捨て去って、その高みに登り、自然の景色を見下ろしていると、
何とも自由に飛んで行けそうな、晴れ晴れとしたような気持ちにさせてくれます。
そうすると、どうして古人が「泰山に登ると天下は何と小さく見えることか」と感慨深く言ったのか分かった気がします。
天下が小さく見えるのではなく、その煩わしさの全てを手放すことが出来たとき、何もかもが自由になるからだと。

 
今回のダイナフォントストーリーでは皆様に「南極POP」をご紹介します。デザイナーが実際に登山をしたことがきっかけで生まれたフォントということで、果たして一体どういう風に出来上がったのか、皆様と一緒に探っていきましょう!
 
重厚で落ち着いた表題フォント
南極POPは「角POP」をベースにデザインされたもので、フォントの特徴としては角部分を尖ったストロークにし、縦のラインはハネがなく、まっすぐであるという点にあります。また、ストロークの繋ぎ目に空間を施し、そして一筆書きの手法を採用し、全体的にメリハリのある独特な骨組みとレトロな雰囲気の中に、簡潔でしっかりとしたイメージを融合させ、まるで確固たる意志を持つ冒険家が、何度も挑戦した結果、ついに登山を成し遂げたようなイメージのデザインとなっています。
重厚で落ち着いた表題フォント
「南極POP」は分厚く、落ち着いた雰囲気を持つフォントです。新聞や雑誌、看板やCDなどのタイトルとしても適しています。
重厚で落ち着いた表題フォント
「角POP」の角部分とストロークが繋がっている部分を修正して「南極POP」が生まれました
山脈に見える亀裂のような「割れ目」に対する魅力とは?
このフォントのコンセプトは、デザイナーが台湾の合歓山に登頂した際に感じたインスピレーションが元になっています。下記はデザイナーが語る発想に至るまでの過程です:
「その時初めて雪を見たのですが、内心では興奮を隠しきれなかったのを覚えています。当時は積雪が浅く、登山道を歩き始めたころ、ちょっと下を向いていた時に、木の板が何本か並んでいるのを発見し、それが横断歩道のような横線の模様で、その時に何となくふと見上げたところ目の前の山脈に3,4本の割れ目のようなものが見えて、その景色が壮麗で美しく、写真好きな私はすぐに写真に残し、この瞬間を切り取って、南極POPのデザインコンセプトとしたわけです。」
南極POP コンセプト
南極POPの特徴
「南極POP」のデザインのポイントとしては、“角部分の尖ったストロークと、ハネがない直線のストローク”です。フォントの詳細な特徴を下記にご紹介します。

南極POPの特徴

▼南極POP 書体見本
南極POP 書体見本
 
※フォントの命名に関して フォントの名付け親であるSさんによると、このフォントの特徴とデザイナーが合歓山登頂をした話を聞いた際に、このフォントがまるで冒険精神溢れる勇者のようで、寒く、険しい未知の南極大陸にフォントのデザインを重ねて、「南極POP」という名称になりました。


「南極POP」フォントデザイナーへの質問/デザイナーの制作秘話
Q. デザインの過程で悩んだり、壁にぶち当たったりした時は、どうやって乗り越えていますか?
デザイナーA:「・・遊びますね(笑)」
デザイナーB:「フォント関連の資料を研究してみたり、近所のコンビニかスーパーで書籍や雑誌を探しに行ったりして、インスピレーションを得たりしています。」

Q. もしも南極POPが人だとしたら、どんな人だと思いますか?
デザイナーB:「南極に住んでいる人でしょう!」
デザイナーC:「うーん、イヌイットの方がイメージに合っている気がします。」
デザイナーA:「原始人だと思います!石みたいに揺るぎない感じがしますし、何をするにしても筋道がはっきりしていて、学習能力も高いと思います。」


※南極POPは、ダイナフォント年間ライセンス「DynaSmart」シリーズに収録されています。DynaSmartシリーズの詳細はこちら

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