サーマルプリンタ「NEX-T3202」/「NP-3811」
日本プリンタエンジニアリング株式会社
そこでサーマルプリンタ「NEX-T3202」および「NP-3811」を開発された日本プリンタエンジニアリング株式会社開発部 S/W設計課課長である武藤恒幸氏および課長代理である長竹誠氏に「ダイナコムウェア組込み機器用 Bitmapフォント」を採用した経緯についてお聞きしました。
レシートプリンタ業界では、日本語一文字 24x24ドット(字高3㎜)が業界標準となっています。ただ、このサイズは若年層以外にとっては、読みにくい場合があります。中高年層が増大する社会において、全ての人に読みやすい、レシートを提供する為に、より大きく読みやすいフォントを探していたところ、32x32ドット(字高4mm)とちょうどいいサイズに、「ダイナコムウェア組込み機器用 Bitmapフォント」があり、検討させて頂きました。
Q. 「ダイナコムウェア組込み機器用 Bitmapフォント」をどのような経緯で知りましたか。
コンセプトに合致するフォントを探すため、Webサイトなどの情報を参考にさせていただきました。その際、自社で働く社員からの強い推薦もありました。
Q. 他のフォントベンダーと比較して、導入の決め手となったポイントは何ですか。(コスト面・環境面など)
フォントを開発しているベンダーを数社ほどピックアップして検討させていただいた結果、まず、コスト面で強い魅力を感じました。また、感熱紙上で、より読みやすい印字を実現する為の、フォントのカスタマイズへのサポート対応、さらに会社規模等の情報を加味し、社内検討の結果、採用に至りました。
Q. 実際に「NEX-T3202」および「NP-3811」にフォントを搭載するまでの経過などをお聞かせ願えますか。
サーマルプリンタは、実際に印字してみないとキレイに出力できているかどうかを確認することが難しい機器です。また印字のスピードや機種、紙質でも文字のクオリティが変わってしまいます。どのような条件においても大きく見やすい文字になるようにダイナコムウェア側と綿密に打ち合わせを重ねる事で「NEX-T3202」および「NP-3811」のコンセプトに合った文字として完成に至りました。
Q. 今後の展望などがございましたら忌憚なくお聞かせいただけますと幸いです。
今回採用したフォントを、「デカ文字」フォントと呼称。大きく美しい文字で、読みやすいレシート印字を実現する弊社特有の特長としてカタログ、展示会だけでなく、広告媒体も活用し幅広くアピールしていきます。現在は、NEX-T3202と、NP-3811の2モデルのみですが、搭載モデルの拡大、また海外展開等も視野に入れ、「デカ文字」フォントを、世界中に広めていきます。
Bitmapフォント
ドットで作成したCPU負荷の少ないフォントフォーマットです。 白黒2値のドットで構成されているシンプルなフォントにより小型表示や低スペックの機器に適しています。
日本プリンタエンジニアリング株式会社側からのオーダーに対応しサーマルプリンタ用最適化Bitmapフォントを更に改良して完成に至りました。@はその一例。
上記は、標準フォントとデカ文字フォントを、一枚のレシートに印字し、写真撮影したサンプル。文字サイズが拡大しているだけでなく、ドット数が増えることで、より美しい文字印字が実現される。結果、あらゆる年齢層のお客様に、より読みやすいレシートの提供を実現する。
創業:1986年11月1日
所在地:〒401-0310 山梨県南都留郡富士河口湖町勝山2660
URL:https://www.primex.co.jp/company/company07
主に産業用小型プリンタのハードウェア及びソフトウェアに関する開発・製造を行っています。