メイキングストーリー
2016年07月22日

目指せお兄ちゃん / 教科書体

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【はじめに】

教科書体は、きっちりとした構成で、はっきりとしており、まるで忍耐強いお兄さんのように、字を学ぶ人に丁寧に文字の美しさを教えてくれているようです。
 

【デザインの発想】

「ゆっくり、一歩ずつ、
いつかお兄ちゃんみたいになるんだ!」
─教科書体
 
小さい頃からゲームでも学校でも、お兄ちゃんはいつも一歩先で弟を引っ張ってくれる存在。
高学年のお兄ちゃんがすらすらと作文を書く姿を見て、低学年の弟は羨ましく思います。
遊びかけのおもちゃを置いて、見よう見まねで鉛筆を握って字を書き始める。
一番簡単な「ひらがな」から始めて、ゆっくり、一歩ずつ、いつかお兄ちゃんみたいになるんだ!

【撮影】

製作チームは弟側の視点からイメージを膨らませ、お兄ちゃんみたいになりたいという気持ちを細やかに描き出しました。そのため、脚本では「机に向かって宿題に取り組む幼い兄弟」という設定になりました。高学年のお兄ちゃんは慣れた様子で作文を書き進めていきますが、一方低学年の弟はしっかりと鉛筆を握り、お手本を見ながら簡単なひらがなを書く練習を始めます。そんな2人の距離間が、何ともユニークな画面を作り出しました。
 
画面によりストーリー性を持たせるため、おもちゃのロボットを用意していたのですが、兄弟は見向きもせず、辛抱強く宿題を終わらせます。その真面目な姿に、自然と顔がほころびます。
 

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↑撮影風景

【制作秘話】

撮影当日、二人の小さな役者さんは無邪気にじゃれあい、撮影現場に明るく楽しい雰囲気をもたらしてくれました。
 
お兄ちゃんと弟を演じる二人の小さな役者さんは何とも対照的で、お兄ちゃんは寡黙で落ち着いていて小さな大人のようでしたが、弟は元気いっぱいに現場を走り回っていました。子供を撮影するのはなかなか難しかったのですが(特に弟)、お菓子や飲み物をあげただけでお利口に大人の指示に従ってくれたので、何とか撮影を進めることが出来ました。
 
今回は静止画の撮影ということもあり、子供たちは机に見立てた床の上でしばらくの間じっと寝そべっていなければなりませんでしたが、どんなにきつくても、彼らはとてもプロフェッショナルで、撮影中一度もきついとは言いませんでした。弟はひらがなにとても興味があったようで、見本に従って見よう見まねでたくさんの文字を書き、現場に居合わせた日本人スタッフも称賛したほどでした。
 
低学年向けの参考書と作文などの撮影道具は日本から特別に取り寄せ、画面をよりリアルな状態に近づけることができました。また、撮影に使用されたおもちゃのロボットは、撮影前に手書きのラフで描いていたイメージ画像とそっくりのロボットで、制作チームが走り回って見つけて来た、とっておきの一品です。
 
現場に居合わせたスタッフは、手書きのラフを忠実に再現していく制作スタッフを見て、何でも叶えてくれるスーパーマンのようだねと称賛していました。
 
何度も繰り返し撮影を行い、字を書く際の姿勢や光の角度を調整しました。まるで本当に字を書いているかのような様子を表現するために、何度もテストを繰り返し、細部を修正しながら、納得のいく画面に仕上がるまで調整作業は続いていきました。


教科書体
教科書体
カテゴリー:毛筆系書体
書体の太さ:W3/W4
「教科書体」は、文部省発行「小学校学習指導要領」に準拠した字形を採用し習字として模範となる書体です。繊細さと柔らかさを備えた佇まい は、教育関係活用に留まらず、広い分野でご活用いただけます。
教科書体見本

本文に記載している行書体は年間ライセンス製品「DynaSmart」シリーズに収録されています。
※OpenType StdN、Pro版は教科書体、TrueType版は教科書体Rでの表記となります。

   More Information

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