メイキングストーリー
2016年07月20日

六月の祝福 / 行書体

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【はじめに】

整然とした楷書とのびのびとした草書の間、行書体は自分自身のペースを刻んでいます。止めとはらい、絶妙な筆遣いで構成され、まるで歩いているかのようなゆっくりとしたリズムが流れています。また、落ち着いた雰囲気でありながら親しみを失わず、目上の人の後輩に対する心遣いのように、安心感を与えます。
 

【デザインの発想】

「毎日を一歩ずつ大切に生きていく、
あなただけの幸せを探して。」
─行書体
 
娘の結婚式の前夜、両親は特別な気持ちを抱きます。まるで昨日まで両親に甘えていたかのようなわが子が、あっという間に妻になり母になり、そして自分の家庭を持つ。誇らしい気持ちでいっぱいであると同時に、やはりわが子を心配する気持ちは変わりません。
結婚式の訪れとともに、娘の幸せに満ちた表情を見ると、両親は嬉しくもあり、名残惜しさも感じます。心配する気持ちとあれこれ注意したくなる気持ちでいっぱいで、娘に宛てた手紙には沢山の言葉がつづられ、最後は祝福の言葉で締めくくられます。結婚後は慎ましく、日々の生活を大切に過ごすことで、本当の幸せをかみ締めることができます。
 

【撮影】

制作を担当している台湾チームによると、台湾の一般的な中国式の結婚式では、赤でおめでたい雰囲気を表現するそうですが、日本の結婚式では白をおめでたい色とするため、画面を構想した際に、清潔でシンプルかつ上品な色調をメインにしました。また、新婦が嫁ぐイメージに近づけるため、ウェディングアイテムを丁寧にセレクトし、西洋式と日本式の結婚式の要素を融合させ、扇子、折鶴、かんざし、御祝儀袋、ウェディングブーケを準備しました。
 
きちんとしていて上品で、慎ましさがありつつも祝福に満ちた心を表現しています。

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【制作秘話】

今回の作品では日本の結婚式をテーマとしています。撮影にあたり、ちょうど日本から来た関係者も現場を目にし、台湾で必要なアイテムを準備し、日本の結婚式の雰囲気を忠実に再現したことにとても驚いていました。画面の上品で繊細な雰囲気に合わせ、デザインチームが探し出した「袱紗」は、淡い黄色と白の柔らかなトーンにシルクのような光沢を合わせた布が使用されています。また、祝福と祈願を意味する折鶴も現場の美術スタッフが折ったもので、さらに、御祝儀袋とウェディングブーケの淡いピンクがアクセントとなり、厳粛な雰囲気の中に生き生きとしたエネルギーを添えています。

こうしてデザインチームは美しい作品を作り上げましたが、今回現場にタイミングよく日本から訪台していた関係先の日本人がいたため、この機会に日本の結婚式における習慣について尋ねました。例えば、御祝儀袋の水引は「1度だけ」を意味する(お見舞いと香典も同様)結び切りでなければいけません。また、日本で結婚式に参加する場合、新郎新婦は来賓に様々な「引き出物」を贈りますが、台湾ではお菓子を配る習慣がありますので、文化の違いを感じました。

日本から来た関係者より日本の結婚式における様々なポイントを説明してもらい、改めて日本文化の細やかさに舌を巻きました。デザイン作業の魅力とはまさにこれで、様々なテーマに触れる機会があり、知らないうちに多くの知識を学ぶことができます!


雅風隷書体
行書体
カテゴリー:毛筆系書体
書体の太さ:W3/W5/W7
ダイナフォントの「行書体」の特徴は、字形が縦長で転折の部分が柔らかく書かれており、穏やかさや優しさが表現されています。冠婚葬祭での活用や年賀状・暑中見舞いといったハガキの作成に適しています。
行書体見本

本文に記載している行書体は年間ライセンス製品「DynaSmart」シリーズに収録されています。

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