DynaFont 多言語の世界
2016年03月22日

DynaFont 多言語の世界 -タイ語(DFUniGothic TH1)

タイ語の世界
多言語の世界-まずはタイ語に「こんにちは!」
タイ語「こんにちは」
みなさんが真っ先に思い浮かべるタイ語と言えば何でしょうか?
挨拶の言葉でもある「サワディー(こんにちは)」ではないでしょうか。

タイはインドシナ半島の中央部に位置し、ミャンマー、ラオス、カンボジア、マレーシアと国境を接しています。
人々は穏和でおもてなしの精神に溢れ、親しみやすい国民性と言えます。
特徴的な文化としては、水掛け祭り、四面神、象乗り体験、ナイトショーなどがあります。
古くから東西交易の拠点として栄え、観光資源が豊富なため、いつもたくさんの観光客で賑わっています。
今回のダイナフォントストーリーでは、タイの文化において重要な要素である『文字』、タイ文字についてご紹介します。
タイ語入門
タイ文字の前に、まずはタイ語について簡単にご紹介します。
日本語には常語(普通の言葉)と敬語がありますが、タイ語にも似たような使い分けがあります。
タイには古くから階級制度が存在し、それが言語の形成にも影響を与え、「俗語」と「敬語」というものが生まれました。
「俗語」は一般市民が日常会話で使用する言葉で、「敬語」は貴族や文化人、僧侶などが使用します。
この2種類の言葉の主な違いは、音節における表現にあります。
タイ語の母音の発音には、長短、捲舌音(けんぜつおん)、そり舌音、連声(れんじょう)などの変化がありますが、「俗語」では単節音を把握していれば流暢に話すことができますが、「敬語」の変化はより複雑になります。
ここでタイ語についての豆知識をご紹介したいと思います。
タイでは数千年前に仏教が伝来しましたが、当時仏教の布教は主にサンスクリット語(古代インドの言語)とパーリ語で行われており、それがタイの言語にも大きな影響を残し、タイ語には現在もサンスクリット語由来のものが60%以上存在しています。
タイ文字について
続いてタイ文字についてご紹介します。
タイ文字のもととなった文字は、タイの王ラームカムヘーン(King Ram Khamhaeng)が1283年にクメール文字をもとに作ったといわれています。
その後、文字は絶えず変化を繰り返し、現在タイ文字は42個の子音、32個の母音、5種の声調表現で構成されています。
子音と母音を合わせると70個余りになるため、その組み合わせで作られる音と単語は、他言語に比べるとかなり多くなります。
また、タイ文字には声調(音節ごとの音の高低)をあらわす声調記号があり、左から右に向かって水平に書きます。
英文字のように大文字、小文字の区別はなく、普段文章を書く際は句読点なども使用しません。
以下は単語の一例です。

タイ語の世界
タイ文字の「伝統フォントとデザインフォント」
タイ文字のフォントには正式なタイ文字表記の他に、現代的にアレンジされた「デザインフォント」が存在し、看板や文章のタイトルなどによく使用されます。
正式な表記と比べると、小さな丸を省略する等かなり簡略化され、見た目がアルファベットに近くなっているため、たとえば複数の言語と並べるデザイン(看板等)にバランスが取りやすくなります。
※タイの文化について:
タイの社会では仏教の教えや礼儀が非常に重んじられており、国民はみな僧侶と王室に尊敬の念を抱いています。
また、人の頭部が重要とされ、足の裏が不浄とされています。頭は「精霊が宿る場所」として神聖視されていますので、タイに行かれる際は、他人の頭には触れないよう気をつけたほうがよいでしょう。
看板(伝統タイ語フォント)
▲看板(伝統タイ語フォント)
新聞紙でよく見かけるデザインフォント(Modern Thai)
▲新聞紙でよく見かけるデザインフォント(Modern Thai)
DynaFontのタイ語フォント(DFUniGothic TH1)
DynaFontのタイ文字フォント(DFUniGothic TH) デザイン
タイ語フォントは、視認性に重点を置いてデザインされており、小さなディスプレイでも文字が潰れないように工夫された新しいフォントです。デザインの際には、階層の設定、曲線のデザイン、小さな丸い装飾部分のデザインに何度も修正を加え、母音の配置バランスなどを読みやすいように整えています。

DynaFontのタイ文字フォント(DFUniGothic TH) デザイン図案
DynaFontのタイ文字フォント(DFUniGothic TH) 書体見本
フォントデザイナーの声
★タイは東南アジアで見てみると、中国の南側とインドの東側の間にあるインドシナ半島の心臓部分に位置しているため、タイの文化は地理的要因によって形成されたと言っても過言ではありません。海上交通が便利であるため、西に隣接しているインドの文化が7,800年前に大量に流入し、タイの文化に取り込まれることになりました。
今日に至るまで、衣、食、住、交通、新年、婚礼などの伝統的な要素から、政治、宗教思想、哲学に至るまで、生活のあらゆる面で海を隔てたインドの要素を垣間見ることが出来、タイ全土の各省の地名には3分の2以上がサンスクリット語とパーリ語が使用されています。タイ語の半数以上の文字がサンスクリット語とパーリ語から由来していますが、口語では発音しやすいように、後ろの1,2個の音節が簡略化され、書き言葉ではサンスクリット語とパーリ語がそのまま残されています。

★タイで最も印象深かったのは、彼らの仏教文化です。仏教はタイで数百年に渡り、絶え間なく受け継がれ、タイ文字の生みの親でもあるラームカムヘーン王より、歴代の国王はほとんどが短期で出家をしており、王室の全面的な護持により、寺院と出家者は全国各地へと散らばり、人々の暮らしと関わることで、仏教を崇敬する文化が深くタイの人々に浸透していったのです。

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